内装
■ 2021/04/07
冷暖房の効率を良くするために
「暖房が効きにくい」「冷房にしてもなかなか冷えない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? こういった悩みの多くは、窓の断熱性の悪さが原因であると考えられます。
そこで今回は、窓の断熱の重要性と冷暖房が効きやすくなる方法をご紹介します。
窓の断熱
窓は熱が一番出入りしやすい場所であるため、窓の断熱はとても重要です。
現在、冷暖房の効きが悪いことに悩んでいる方は、窓を「複層ガラス」や「二重窓」、「樹脂窓」に変えることをおすすめします。
複層ガラスなどの断熱性の高い窓にすれば、外の暑さや寒さの影響を受けにくくなり、冷暖房の稼働効率が良くなるでしょう。
窓の断熱化で、体感温度も光熱費も改善
暮らしにおいて、室温と同じくらい重要なのが、周囲の壁や天井、窓などの温度です。これら周囲の温度と室温の平均値が、実際に人が感じる体感温度となります。
特に窓は、外の冷気に触れて冷えやすいです。そのため、室温が高くても窓の冷えによっては、体の表面から熱が奪われて寒く感じてしまいます。
それを防ぐためには、窓を断熱化する必要があります。断熱化すると、窓から入ってくる熱をしっかり遮断し、冷暖房の効果が長続きします。また、冷暖房が効きやくなるため光熱費も節約できます。
窓リフォームができない場合、冷暖房の効率を高めるためにできること
①日よけ・窓
日差しを遮ることで冷房効率が高まります 。
夏に室内へ流入する熱の約74%は窓などの開口部からです。
日よけやシャッター、遮熱性能のあるガラスで日差しを遮りましょう。
②窓
熱気を入れず、 冷気を逃がさない。
「夜、エアコンを切ったとたんに暑くなる」という方も多いのではないでしょうか。
それは、窓の断熱性に原因があるかもしれません。外からの熱気の侵入をしっかり絶つようにしましょう。
③間仕切
空間を効率よく使って電気代を大幅に節約。
広くて快適なLDKも、空調効率を考えるとムダが多い場合もあります。
生活シーンに合せて空間を仕切り、空調効率を向上させましょう。
自分でできる家の暑さ対策
不快なだけではなく熱中症の危険もある夏の暑さ。
その対策方法として、自分でできるものをご紹介します。
①窓から入る熱(日射)を減らす方法
大切なのは、そもそも熱(日射)を室内に入れないようにすることです。
上で説明したとおり、高い位置の日射は軒を出すことである程度遮られます。重要なのは朝日と夕日の対策です。これらは入射角が低いため、外付けブラインドやオーニングを取り付け、窓全体を覆う工夫をしましょう。
また、もっと手軽な方法としては、ホームセンターなどで売られている断熱シートや断熱フィルムを窓に張り付けるのもおすすめです。
②部屋の温度差をなくす方法
エアコンの冷気が底にたまると、温度差で不快感が発生します。
これを防ぐには、サーキュレーターを使って空気を循環させるのが効果的です。サーキュレーターは強い風を一直線に発生させます。そのため、エアコンの下に置いておけば、冷たい空気を部屋の上部へ送り、部屋の温度を均一化します。
扇風機だと風が多方向に散り、短距離しか届かないため、サーキュレーターを使うことをおすすめします。
自分でできる家の寒さ対策
次に、家の寒さ対策の中で自分でできるものをご紹介します。
①厚手のカーテンを取り付ける
カーテンには、窓から入ってくる冷気を遮断して保温性を高める効果があります。薄い素材のカーテンでは保温効果が弱いため、厚手のカーテンを取り付けましょう。
また、カーテンのサイズが窓より小さいとすき間から冷気が入ってくるため、窓がすべて隠れる大きさのものを選ぶようにしてください。
②窓に断熱シートや緩衝材を貼る
窓に貼るだけで断熱・遮熱効果があるシートを活用するのもよいでしょう。
シートと窓ガラスの間に空気の層ができるため、冷気が入り込むのを防ぐだけでなく、結露対策にも効果的です。
また、「プチプチ」と呼ばれる緩衝材でも代用できるので家にある場合は活用してみてはいかがでしょう。
③カーペットの下に保温シートを敷く
床から伝わる冷たさが原因で体感温度が下がってしまうため、床を暖めることを考えましょう。
一番良いのは床暖房を入れる方法ですが、簡単にはできないという人も多いと思います。
そこで、できるだけ直接床に触れることがないよう、大きめのカーペットや絨毯を敷くことをおすすめします。さらに、カーペットの下に保温シートを敷けばより効果的です。
まとめ
家が古くなると、断熱性の低下やすき間風の入り込みなど、さまざまな問題が起こりやすくなります。
「仕方がない…」と諦めるのではなく、夏も冬も快適に暮らせるように、自分の家の暑さや寒さ対策について考えるようにしましょう。今回ご紹介したことを参考に、できることからチャレンジしてみてください。