内装
■ 2020/06/01
フローリングの種類には何がある?
年月が経つとどうしても気になってくるフローリングの劣化。表面に艶がなくなっていたり傷がついていたり…。
ちょっとしたことなら自分で補修することも可能ですが、拭いても消えないカビや張替えをしたい場合は業者に頼むことになるでしょう。
そこで今回は、床材の中でも人気のあるフローリングの種類について紹介します。
フローリングも素材となる木材によって、さまざまな特徴があります。それらの違いを知って、リフォームの参考にしてください。
無垢材?複合フローリング?
フローリングは木材の用い方によって、「無垢材」と「複合フローリング」の2つに分類されます。
■無垢材(単層フローリング)
無垢材は、丸太から切り出した状態のままの木材をいいます。
用いる木の種類によっても異なりますが、一般的に無垢材は湿度を調節する機能を持ち、年を重ねるごとに味わいが増していく点が魅力です。
天然木を使用しているため、木が持つやわらかい肌触りを直に味わうことができます。
ただし、無垢材は複合フローリングよりも高価です。
また、傷がつきやすく、湿度が高い場所の場合は反りや割れが発生しやすいという欠点があります。
(左画像は、無垢材が3~5年経過した様子)
■複合フローリング
複合フローリングは、複数の合板(原木を薄くはいでつくったベニヤ を何枚も積層し,接着剤で張合せて1枚の板にしたもの)に仕上げ材を張り合わせたもの。品質にばらつきがなく、施工性に優れている点から、一般的な住宅で多く取り入れられている床材です。
複合フローリングは比較的安価で、色や木目調の種類などデザインに幅があります。また、種類によっては防音性や耐久性、傷がつきにくい仕上げやワックスフリーなどのものがあります。
フローリングの表情を決める表面仕上げ材によって、「突き板仕上げ」「シート仕上げ」「挽き板仕上げ」の3つに分類することができます。
<突き板仕上げ>
木材を約0.3 mmから約1mmに薄く削り、基材に張り合わせたもの。
使われる木材によって風合いも機能も大きく異なり、耐傷性や床暖房に対応したものなど機能性にも優れたものが多いです。
<挽き板仕上げ>
挽板フローリングは突板フローリングの化粧部分をもっと厚くしたもの。
約1mmから約3mmの木材を貼り合わせることで、見た目はほとんど無垢材に近い風合いになります。
無垢材に憧れがあるものの、施工後の反りやメンテナンスが気になる方におすすめです 。
<シート仕上げ(シートフローリング・シートフロア)>
樹脂や紙などのシートに、木目や石目、抽象的な柄などを印刷したものを基材に張り合わせもの。
ワックスフリーなど長期間綺麗な状態を保つことができるものや、掃除が楽なものなどがあり、お手入れのしやすさが特徴です。
フローリングでよく使われる木材 3種類
無垢材でも複合フローリングでも、素材にする木の種類によって特徴は変わります。今回は代表的な木材3種類を紹介します。
ウォールナット
ウォールナットはクルミ科の広葉樹で、落ち着いた深みのある色味が魅力です。昔から床材や家具の素材として使われてきた木のひとつでもあります。
主な木材の中でもトップクラスの堅さと耐久性があり、衝撃にも強いことが特徴です。
ブラックチェリー
ブラックチェリーは、メーカーによっては省略してチェリーと記載している場合があります。
温かで優しい色味となめらかな手触りが特徴です。年月が経つにつれて表面の色味が変化(淡い茶色⇒オレンジがかった茶色)します。
メープル
メープルは堅くて丈夫な素材で、白っぽく爽やかな色合いが特徴です。
メープル材をフローリングに使用すれば、部屋が明るく清潔感のある空間になります。また、傷がつきにくいので、よっぽど重たいものを落とさない限りはへこみません。
まとめ
自然の風合いを楽しむことができる無垢材、バリエーションが豊富で多機能な複合フローリング。色味も強度も違う木材など、一口にフローリングといってもさまざまな種類があります。
床材は部屋の印象を大きく変える大事な部分です。それぞれのタイプや特徴を知ることで、理想にぴったり合うものを選ぶようにしましょう。