洗面化粧台
■ 2024/10/27
洗面ボウルで比較 洗面化粧台の選び方
歯磨きや洗顔だけでなく、洗濯物の漬け置きやバケツの水くみなど、家族みんなが毎日利用する洗面化粧台。決まった規格のものから選ぶユニット型と、好きなパーツを組み合わせるシステム型がありますが、多くのご家庭ではユニット型の洗面化粧台を使っていることでしょう。
洗面化粧台は「洗面ボウル+カウンター+水栓+鏡+収納」で構成されています。
今回は、洗面ボウルの素材と設置スタイルに注目して、ユニット型の洗面化粧台を選ぶ参考になるポイントをご紹介します。
洗面ボウルの素材の特徴
洗面ボウルの主要な素材には、陶器、人造大理石、ホーローがあります。それぞれのメリットとデメリットから見ていきましょう。
陶器
粘土を成形し、釉 (うわぐすり) を塗って焼き上げたものです。
・表面硬度が高く傷や汚れが付きにくい
・汚れが染み込まず、お手入れがしやすい
・光沢があり、高級感がある
・衝撃が加わると割れやヒビが入る
・冷たいボウルに熱湯をかけると割れる場合がある
〜お手入れ方法〜
普段は、浴室用中性洗剤を吹きつけ、スポンジで軽くこすれば汚れを落とせます。
表面がザラザラする「金属石鹸(人体の脂肪分が水道水中の金属成分と反応してできたもの)」が付いた時は、お風呂用研磨剤入り洗剤を柔らかい布に付けて磨くと除去できます。
ホーロー
金属製の素地にガラス材の釉薬をコーティングして焼き上げたものです。
調理器具にも使われている素材で、水仕事に適している素材です。
・水や湿気に強い
・物を落としても陶器のように割れることがない
・においや汚れがつきにくい
・化粧品に含まれる成分に強い
・経年劣化による表面のコーティングが欠損するとベースの金属
が錆びる
・取り扱っているメーカーが少ない (タカラスタンダードが有名)
〜お手入れ方法〜
普段は、よくしぼった柔らかい布で水滴や汚れを拭き取ります。
汚れた場合は、薄めた台所中性洗剤を付けた布やスポンジで汚れを拭き取れば簡単にきれいになります。
人造大理石
人造大理石とは、アクリル性樹脂やポリエステル系樹脂が主成分の素材で作られたもので、キッチンカウンターや浴槽にも多用されています。
・デザインが豊富
・割れにくくて丈夫
・カウンタートップに継ぎ目がない(隙間に汚れが溜まらない)
・お手入れが簡単
・小さな傷、汚れやシミが陶器やホーローに比べるとつきやすい
・ヘアカラーで変色することがある
〜お手入れ方法〜
普段は、浴室用中性洗剤をかけてスポンジでこすり、その後、洗剤を洗い流します。
人造大理石カウンターの場合は、カビ取り剤や漂白剤を使用すると品質が劣化する場合がありますので、使用は避けてください。
洗面ボウルの設置スタイル
洗面ボウルの設置スタイルで、使い勝手や印象も変わります。
洗面化粧台をどのように使いたいかを考えることで、お家に適したタイプが見えてきます。
■ベッセル型
カウンターやキャビネットの上に洗面ボウルを設置したもののことをいいます。
洗面ボウルのデザイン自体が洗面室のアクセントとなり、華やかな印象になります。
実用性よりも見た目を重視したスタイルといえます。
■アンダーカウンター型
カウンターにボウルを埋め込んでいるため、カウンターとの間に段差がありません。
カウンターを広く使いたい場合や、見た目をスッキリさせたい場合に適しています。
クールでスタイリッシュな洗面化粧台の印象になります。
■ハイバックガード一体ボウル
背面の立ち上がりの高さが十分にあり、カウンターとボウルが継ぎ目のない一体成型で作られています。
水栓金具の取り付け位置がカウンター部分にはなく、洗面ボウルの奥行きが広いのも特徴です。家事や作業向きといえます。
まとめ
最近はデザイン性の高い洗面化粧台が多くあります。しかし、毎日使うアイテムですので実用性はとても重要です。
洗面化粧台を選ぶ際は、生活スタイルに合わせてストレスなく使えるかどうかを検討したうえで、好きなデザインの洗面化粧台を選ぶようにしましょう。