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■ 2020/04/15
引き戸と開き戸のメリット・デメリット
一口にドアといっても数えきれないほどの商品があります。「リフォームをする!」ということは決めたものの、引き戸・開き戸どっちにするのか決まっていない方も多いはず。
そこで今回は引き戸と開き戸、それぞれのメリット、デメリットについてご紹介したいと思います。
引き戸について
実は引き戸といってもたくさんの種類があります。どのタイプの引き戸を選ぶかで使い勝手は変わってきます。まずはどのような種類があるか知っておきましょう。
片開き戸
一枚の扉を左右どちらかにだけスライドできるタイプの引き戸を片引き戸といいます。片引き戸には控え壁が必要ですので、場所によっては片引き戸にできない可能性があります。
引違い戸
押入れのふすまをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか?状況によって左右どちらの戸をスライドさせるかが選べます。
戸袋引込み
戸を壁の中に収納できるタイプです。メリットは戸を開ききった時の見た目がすっきりしていること、デメリットは戸袋の中を掃除しにくいことです。
このほかにも上の図のように引き戸の枚数が2枚になったものや、引違い戸が3枚になったタイプなど、バリエーションが豊富です。
引き戸のメリット・デメリット
メリット
開き戸の場合は開けたら閉めるのが基本です。しかし引き戸の場合は、ただ空間を仕切るだけではなく、開けっ放しにしておく、少しだけ開けておくといった柔軟な使い方が可能になります。誰かに入ってほしくない個室として使いたいという場合は完全に閉める。換気をしたい場合は開けっ放しにしておく。これ以外にも、仕切っておきたいけど、少しだけ開けておきたいという使い方も、引き戸ならではの使い方です。
また、引き戸は扉を隠すことができるため、開き戸に比べて開放感を演出しやすくなります。特に2枚以上の引き戸をリビングと隣の和室などで仕切っている場合、戸を開け放てば、かなりの開放感があるでしょう。私たちが家の広さを感じる要因はどれだけ視線が通るかにかかっています。
このように、引き戸を上手に使うことができれば、開き戸では実現できない広さを感じることができるでしょう。さらに空間を広く見せるために、ドアの高さが天井まであるタイプ(ハイドア)を使うことをおすすめします。
他にも、引き戸は開けた戸が邪魔にならないというメリットがあります。ドアを開くときに邪魔になるから家具が置けないという経験をしたことがあるのではないでしょうか?引き戸ならこのような問題が起きません。
車椅子の方が開ける時、荷物を搬入する時にドアが邪魔になりにくいということもメリットのひとつです。蝶番の隙間に指を挟めることもないため、小さなお子様のいる家庭にも安心です。
デメリット
引き戸は引き込むスペースが必要になるので、設置できる場所が限られてしまいます。戸袋引き込みタイプでも、壁の中は戸を収納するスペースになるため電気のスイッチやコンセントを設置することができません。ネジやクギを打ち込むこともできないことも覚えておきましょう。
開き戸について
引き戸ほどではありませんが、いくつか種類があります。特性を知って、自分の理想に近いものを見つけましょう。
開き戸
もっとも一般的なタイプのドアです。どの家にもあるといっても過言ではないでしょう。開き戸といえば基本的には片開き戸のことを指します。
両開き戸
両開き戸は、観音開きと呼ばれることがあります。主に収納スペースに使われている扉ですが、狭い廊下で開き戸を取り付けたという場合に採用されることもあります。
開き戸のメリット・デメリット
メリット
基本的に開き戸は、引き戸よりも気密性が高いです。そのため、楽器を練習する方の部屋など、音漏れが気になる場合に採用されることが多いです。
また、気密性が高いということは暑さや寒さ対策にもなります。例えば冬の寒い時期、寒い玄関と暖房をつけているリビングを仕切るドアが開き戸か引き戸かでは大きな違いが出てきます。
他にもペットドアをつけられるというメリットが挙げられます。引き戸にペットドアをつけると危険であることは容易に想像できます。ペットの出入りと人間の出入りのタイミングが重なってしまうとペットがドアに挟まってしまい危険です。
販売されているドアの種類は引き戸よりも開き戸の方が多いため、デザインの観点から開き戸を選ぶ方も多いようです。開き戸はほとんどの場所に設置することができるため、気楽に選べるのは開き戸といってもいいかもしれません。
デメリット
開き戸は、 人が頻繁に通る場所には向きません。なぜなら、開き戸を押し開けたときに、裏側に人がいると事故やトラブルになってしまいます。特に通路に面したトイレのドア、リビングの出入り口部分にあたるドアを開き戸にすると、危険度がさらに高くなります。そして、絶対に避けるべきなのは階段近くの開き戸です。ぶつかって転ぶ程度ならまだしも、階段の上から転げ落ちるとほぼ間違いなく大怪我になってしまいます。命に変わる事態になる可能性もあるので、本当に開き戸を設置して良い場所かよく考えてから設置しましょう。
まとめ
リフォームをするからには、今の生活よりも便利に暮らしたいですよね。たかがドアと思わずに、自分の理想にあったドアを探して下さい。
そのためには、事前の勉強が大切です。引き戸と開き戸の違い、メリットとデメリットをよく考えて、満足のいくリフォームにしましょう。