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■ 2022/10/20

マンションのフローリングリフォームの注意点

こんにちは、高松リフォームスタジオです!

マンションと戸建てにおける一番の違いは「集合住宅か個人住宅か」というところだと思います。

特に マンションでフローリングのリフォームをする場合、集合住宅なので周辺の住民にも気を使わなければなりません。

今回は、フローリングリフォームをする時にぜひ知っていてほしい注意点について説明します。

遮音等級とは?

遮音等級とは、階下にどれくらい音が伝わるかを示すものです。

最近はマンション管理組合の管理規約が厳しくなってきているため、遮音フローリングへのリフォームにあたっては、LL-45もしくはLL-40の遮音等級基準を満たしたフローリング材の使用が義務付けられています。

ちなみに LL-45とは、人の足音が気にならないレベルです。

数字が小さくなるにつれて遮音性は増していきます

遮音等級については、管理規約に細かく記載されていることが多いので、まずは管理規約を確認してみましょう。

マンションリフォームをするときには、基本的に管理組合の事前承認を得なければ工事を行うことはできません。そのため、各種書式による申請を工事希望日に間に合うように提出する必要があります。

提出しなければならない各種図面等はリフォーム会社に用意してもらいましょう。

フローリング張替えを考えている部屋に床暖房はありますか?

フローリングには、遮音等級に加え、床暖房対応・非対応のタイプがあります。

既存の部屋が床暖房なしの場合は、床暖房マット+床暖房対応のフローリングを選べば問題ありません。

いっぽう、床暖房ありの場合は注意が必要です。

古いフローリングを撤去して、新しいフローリングに張替える場合、既存の床暖房マットは再利用できません。この場合は、床暖房マットの張替えも必要になりますので、それを考慮して予算を組んだほうが良いでしょう。

直床(じかゆか)工法の場合

マンションは大きなコンクリートの箱をたくさん積み重ねて作っているようなものです。

箱の底面を、床スラブといいます。床スラブに直接フローリング等の床材を貼って仕上げることを、直床(じかゆか)工法と呼んでいます。この場合は、裏面に綿のような遮音材が付いているフローリング材を使用します。

その分、足の踏み心地が若干フワフワしているのが特徴です。

 直床工法の場合は上から別な仕上げ材を張る「重ね張り」ができず、かといって後述する「二重床工法」に変更するのも現実的ではありません。

よって、元々が直床工法の場合は、リフォーム方法も直床工法になると考えてください。フローリング材は直床工法専用品から選ぶことになります。

商品自体に、先ほどの遮音等級「LL-○○対応」と記載されていると思いますので、規約に合う商品を選んでください。

直床の場合の注意点

水廻りなど必要な部分のみ床スラブを下げて作り、見た目は床に段差がないように仕上げているマンションもあります。

リフォーム前は意識しないと思いますが、水廻りの位置を変えるリフォームをする場合、段差が出たり水廻りの位置に制約がでたりする恐れがあります。

マンションの集会所や管理人室などに建築図面が置いてあるケースが多いのですが、一般の方が確認することはなかなか難しいです。その場合は、リフォームのプロに相談して確認してもらうことをおすすめします。

二重床工法の場合

二重床工法は「浮き床」とも呼ばれ、床下に空間(12~15cm程度)がある構造です。

床スラブの上に、支持脚や材木などを立て、その上に床下地とフローリング材を載せて仕上げます。支持脚と床スラブの設置面に防震製のクッションがあります。一般的に床に段差がなく、バリアフリー仕様になります。

二重床のメリット

1、設備配管等のメンテナンスがしやすい。

2、床下で配管が動かせるので、水廻りの位置をある程度柔軟に移動できる。

3、床下に遮音性能があるので裏側に遮音材が付いていない、遮音性ゼロのフローリングを選ぶことができる。

 なお、フローリングリフォーム費用をできるだけ安く抑えたいと考えている場合は、元々のフローリングの上にもう1枚フローリングを張る「重ね張り工法も選択できます。

他の素材に変更する時

※畳やカーペットの床をフローリングに変更することを禁止しているマンションもあるので注意が必要

畳からフローリングに張替え

「和室」を印象付け、その使い勝手の基となる畳。

これをフローリングに張り替える場合、和室の建具(襖やドア)や壁はそのままに、文字通り畳だけをフローリングへと張り替える床面のみのリフォームとなります。

工事内容としては、畳と畳寄(たたみよせ)を撤去した後、フローリングを張っていきます。

畳の厚さ約40〜50ミリに対し、フローリングの厚さは約12ミリ程度なので、仕上がりを他の部屋と同等にすべく、畳撤去後には隣接する洋室やリビングなどの床面との高さ調整である下地木工事を行った上でフローリングを張ります。

使用するフローリング材は、性能や強度などで費用が変わってきます。

カーペットからフローリングに張替え

柔らかく、階下への音も響きにくいカーペット。

ただし、食べこぼしのシミは取りにくく、ダニの発生も気になります。これをフローリングに張り替えます。この場合、部屋のドアや壁はそのままですが、巾木(床と壁の継ぎ目で、壁の最下部に取り付ける細長い横板のこと)を交換した上でフローリングへと張り替えるリフォームとなります。

工事内容としては、カーペットと今の巾木を撤去した後、フローリングを張っていきます。カーペットの厚さ約15ミリに対し、フローリングの厚さは約12ミリ程度なので多くの場合、仕上がりの高さ調整のために下地工事を行う必要はありません。

 しかし、下地のコンクリートの状況によって補修や微妙な高さ調整のために左官工事を行った上でフローリングを張ります。使用するフローリング材は、性能や強度などで費用が変わってきます。

まとめ

マンションの床は、両隣や階下の壁、天井の防音性に大きく影響する可能性があるため、勝手にリフォームすることができません。

リフォームを前提として中古マンションを購入する際は、最初に管理規約を確認しましょう。中には、畳やカーペットの床をフローリングに変更すること自体を禁止している所もありますので気を付けてください。

フローリングへの変更が可能な場合も、一般に床材の防音レベルが設定されています。できるだけ細かく規則を確認するか、管理人に直接質問するなどして、リフォーム条件を明らかにしておきましょう。

注意点に気を付けながら、リフォーム担当者と相談してよいリフォームを実現させてください。

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高松リフォームスタジオ

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