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■ 2020/08/23

二重サッシリフォームの効果とメリット・デメリット

冬の寒い時期や夏の暑い時期になると、サッシを二重にする二重サッシ（内窓）にリフォームしようかと考える人が多くなります。

二重サッシは、通常のサッシよりも窓からの冷気が室内に入りにくくなるため、暖房器具やエアコンの消費電力や燃料費を抑える効果も期待できます。

最近では防犯・防音・省エネの面で高い効果があることが知られ広まっています。

そこで今回は、二重サッシのメリットやデメリットを紹介します。

二重（内窓）とは？

「二重サッシ（内窓）という言葉はなんとなく知っているものの、どういったものか全く検討がつかない」という人のために、二重サッシ（内窓）の基本についてご紹介します。

二重サッシ（内窓）は、窓のサッシを2組用いて断熱効果を高めた窓のことをいいます。

窓が2つ付くことによって、色々なメリットやデメリットが発生しますので、まずは、そのメリットとデメリットについてご紹介します。

二重サッシ（内窓）のメリット

それでは二重サッシのメリットをご説明します。

①防露効果がある

二重サッシは結露になりにくいという特徴があります。

寒い冬、一般的な窓ガラスでは室内の温度が上がると結露が溜まります。結露は、部屋の中の空気が冷たい窓ガラスに当たって冷やされ、空気中の水分が水に変わることで発生するといわれています。

結露は窓周辺のカビ、湿気による腐食などの原因となるので、対策に頭を悩ませている方も多いかもしれません。二重サッシなら内側の窓ガラスの温度がそれほど低くならないので、結露を防止しやすくなりますよ。

②防犯対策に効果がある

二重サッシ（内窓）にすることで、泥棒に侵入されるまでの時間をより多く稼ぐことができます。

泥棒などの不正侵入といえば玄関というイメージがありますが、実際は窓ガラスからの侵入が一番多いといわれています。なぜなら、窓は玄関に比べてガラスを割るだけでいいので、ピッキングの技術が必要なく、侵入にかかる時間も少なくて済むからです。

二重サッシ（内窓）にしておけば、最初の一つが割られたあとに更にもう一枚ガラスを割らなければいけないため侵入に時間がかかります。くわえて、二重サッシ（内窓）に気づかなかった泥棒は想定外のことが起こったため、侵入を諦めるといった行動に出ることもあります。

また、外から家の様子を見たときに「通常の窓」と「二重窓」だと、二重窓の方が圧倒的に手間がかかるため、泥棒のターゲットから外されやすくなるとも言われています。

③断熱効果がある

二重サッシ（内窓）は窓が2つになり、外の窓と内側の窓の間に空気の層ができるため、熱の移動が抑えられて通常の状態よりも断熱性が高くなります。

窓の断熱性が高くなると、冬場の暖房代や夏場の冷房代を節約することができるため、省エネ・節約対策で二重サッシ（内窓）の取り付けを検討される方も多くいらっしゃいます。

④防音性が高くなる

二重サッシ（内窓）には、防音効果に期待できる防音合わせガラスというものがあります。

防音合わせガラスは、ガラスとガラスの間に防音材（フィルム）を挟み込んだガラスのことをいいます。断熱性はそれほどなく、防音に特化しています。防音合わせガラスの中でも、音の周波数によって防音効果を高く発揮できるガラスは異なります。リフォームの際にはどのような音に悩んでいるかを具体的に伝え、適したガラスを選んでもらうとよいでしょう。

ただし、音は窓だけでなく壁なども通して伝わるため、本格的な防音を考えられている場合は窓だけでなく建物全体での防音を考えるようにしましょう。