エコキュート
■ 2020/07/22
気になるエコキュートの仕組み&選び方のポイント
「エコキュート」という言葉を聞いたことはあるものの、詳しくは知らない。という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エコキュートの仕組み・選び方のポイントをご紹介します。詳しい知識を身につけて、今後の参考にして下さい。
エコキュートとは
エコキュートは大気の熱を利用してお湯を沸かす、地球環境への負荷をおさえた自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機のことをいいます。
エアコンの室外機に似た外観のヒートポンプユニットは、屋外の空気から熱を集めて、その熱をお湯のわき上げに活用します。
わき上げる際 当然電気エネルギーも必要になりますが、「ヒートポンプ式」の為、少ない電気で高効率な運転が可能です。
省エネにもってこい エコキュート
給湯は「家庭でのエネルギー消費量」の約3割を占めています。そのため、『給湯を高効率化=省エネにも繋がる』ことになります。
エコキュートは、空気の熱を利用し、わずかな電気を使い効率よくお湯を沸かすことができます。さらに、電気エネルギーと空気の熱を使って給湯エネルギーを得るので、電気エネルギーだけでお湯を沸かすよりも経済的です。
また、「ヒートポンプ式」はCO2排出量を低減することができます。そのため、エコキュートは高効率で環境に配慮した構造になっています。
エコキュートの選び方
エコキュートは貯湯式であるため、タンクによって容量が違います。まずは、家族人数を目安にエコキュートの容量を選ぶようにしましょう。
1~2人 ⇒ 180リットル前後のもの
2~4人 ⇒ 300リットル前後のもの
4~5人 ⇒ 460リットル前後のもの
5~7人 ⇒ 550リットル前後のもの
また、この容量も「お風呂派かシャワー派か」や「今後、家族が増える予定があるか」などによっても変わっていきます。実際の必要量より小さい容量のものを選ぶと、追加でお湯を沸かすことになって電気料金がかさんでしまう可能性があるので、注意が必要です。
上記の目安はあくまで参考程度にして、詳しいことは専門業者に相談することをおすすめします。
フルオート?給湯専用?
エコキュートのスタイルには大きく分けて、「フルオート」と「オート」、「給湯専用」の3つがあります。それぞれの違いを知って、ご自宅に合ったものを見つけて下さい。
①フルオート
フルオートスタイルは、自動でお湯張りをするだけでなく、追い焚きや足し湯、保温といった様々な機能を自動で行うことができます。
省エネはもちろんのこと便利な機能が多数搭載されているため、最近特に人気のスタイルです。
②オート
オートスタイルは、お湯張りのみ自動・それ以外の機能は手動で行います。
フルオートのものと比べると搭載されている機能は少ないものの、導入価格が抑えられる場合があります。「給湯タイプでは物足りない」、「少しでも購入価格を抑えたい」という人におすすめです。
③給湯専用
給湯専用スタイルは、蛇口から浴槽へお湯を落とし込みます。
給湯機能に特化しているため、機能もシンプルで操作も簡単なものが多いです。
お住まいの地域に合わせて選ぶ
空気の熱で湯を沸かすエコキュートは、気温が低い場所では集めるエネルギーが少なく、給湯効率が落ちてしまいます。また、エコキュートを室外に設置する場合は特に地域環境に左右されます。
そのため、エコキュートを選ぶ際はお住まいの地域環境に合わせて選ぶことも大切です。
最低気温が-10℃以下になる地域にお住まいの方
最低気温が-10℃以下になる寒冷地では、一般のエコキュートが使用できない可能性があるので「寒冷地仕様」のエコキュートを選ぶようにしましょう。
寒冷地仕様のものなら、外気温が-20℃になる地域での使用でも高温でお湯を沸かすことが可能です。
海浜・臨海地域にお住まいの方
通常のエコキュートだと潮風などの影響で本体が錆びたり、または腐食したりする可能性が高いです。
潮風を受けやすい地域に住んでいる場合は、防錆・防腐処理を施した「耐塩害仕様」のエコキュートを選ぶようにしましょう。
まとめ
エコキュートは、Panasonicや三菱電機、日立など様々なメーカーのものがあり、メーカーによっても機能や種類などの特長が違います。
まずは、今回ご紹介したことを参考にして、ご自宅に合ったものをじっくり考えるようにしましょう。
また、「どのエコキュートを選んだらいいのか分からない…」「実際に、このエコキュートが設置できるか不安」といった場合は、お気軽に高松リフォームスタジオにご相談ください。