キッチンリフォーム
■ 2020/07/12
キッチンパネルの種類と特徴
キッチンパネルは、ガスコンロなど加熱調理機器周辺の壁面に取り付ける耐火性の高い壁仕上げ材です。
以前は、タイルで仕上げられることが多かったのですが、現在はパネル素材が主流になっています。最近のキッチンパネルにはたくさんの種類があり、デザインや機能も充実しています。
今回は、キッチンパネルを選ぶときに役立つ種類と特徴をご紹介したいと思います。
キッチンパネルの種類
キッチンパネルとして一般的に用いられる材質には、メラミン不燃化粧板、ホーロー、ステンレス、アルミなどがあります。材質によって、キッチンの見た目の雰囲気や機能も変わってきますので、自分のイメージや好みに合わせて選びましょう。
メラミン不燃化粧板
メラミン不燃化粧板は、不燃材にメラミン樹脂を加工したもので、耐久性や耐水性に優れています。
無地のものを選ぶと、シンプル過ぎて面白みがない印象を受ける人もいるかもしれませんが、木目調や大理石調、タイル調など様々な色や柄があるので、イメージに合わせて選ぶことができます。
施工性が良く比較的安価なため、最も一般的に使用されています。
ホーロー
ホーローとは、鉄やアルミなどの金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたもので、ガラス質の性質により表面に光沢があり、高級感のある雰囲気を演出することができます。
マジックの落書きも柔らかい布で水拭きするだけで簡単に落とせるので、伝言板として使うこともできます。
また、下地が金属なのでマグネットが使用でき、キッチン周りの小物を吊るして収納するなどアイデアを生かして収納力をアップできてとても便利です。
ステンレス
ステンレスは、丈夫で水や熱にも強く、耐食性に優れているため長期的に使うことができます。
見た目はシルバー1色でシンプルで無機質な印象を与えますが、スタイリッシュで洗練された雰囲気のキッチン空間をつくることができます。
アルミ
アルミを使うと、ステンレスと似たシンプルモダンな雰囲気になります。
ステンレスとの違いは、アルミには光を当てると反射するという特性があるので、アルミのキッチンパネルを設置することによって、キッチン空間を明るくすることができます。
(キッチンのそばに窓がある場合は、光の加減に注意が必要でしょう。)
キッチンパネルの特徴
目地が少ない
タイル張りの場合、目地に黒ずみやカビが付くことによって、キッチン全体が汚れて見えてしまうことがあります。キッチンパネルは、タイルと違って目地が少ないため、目地汚れの発生が少なく、清潔に保つことができます。
お掃除のしやすさ
キッチンパネルは、油汚れなどが浸透しない素材が使われているので、日々のお手入れは水拭きでキレイに拭き取ることができます。硬いヘラなどを使うと傷になってしまうことがあるので、拭き掃除で汚れを落としましょう。
もし、油がはねてキッチンパネルにこびりついてしまったら、重曹水を使って掃除します。ただし、アルミ素材に使うと、重曹のアルカリ性とアルミが化学反応を起こし表面が黒ずんでしまうことがあるので、アルミのキッチンパネルの場合、重曹は使わないようにし、中性洗剤で拭きとるようにしましょう。
キッチンメーカーのパネルでコーディネートできる
キッチンメーカーでもキッチンに合わせてキッチンパネルが用意されています。
キッチンのカウンターや、扉カラーに合わせて選ぶことによって、キッチン本体のイメージとコーディネートすることができます。例えば、次のようなものがあります。
■ セラフィールシリーズ:LIXIL
セラミックトップカウンターとよく似た焼き物のような風合のキッチンパネル
■ クリン壁パネル:クリナップ
国土交通大臣認定のお手入れが簡単なキッチンパネル
■ ホーロークリーンパネル:タカラスタンダード
高精細な絵柄を再現したキッチンパネル(他にも木目調・コンクリート調があります。)
まとめ
キッチンパネルには、いろいろな種類や特徴があり、それぞれの家に合ったものを選ぶことができます。
キッチンをリフォームするときには、キッチンばかりに目がいきがちですが、リビング・ダイニングとのつながりの雰囲気も大切にして、空間の調和がとれるキッチンパネルの素材やデザインを選んでみてはいかがでしょうか。