キッチンリフォーム
■ 2020/07/09
ビルトイン食洗器の特徴と選び方
キッチンをリフォームする際に、食器洗い乾燥機をつけるかつけないかで悩む方も多いのではないでしょうか?
一口に食器洗い乾燥機と言っても、特徴はメーカーや商品によってさまざまです。リフォームをしてから後悔をしないためにも、食器洗い乾燥機の特徴を知るようにしましょう。
食器洗い乾燥機の種類
食器洗い乾燥機は大きく分けて2種類、キッチンの上にそのまま置いて使う「据え置き型(卓上型)食洗器」とシステムキッチンの中に組み込まれている「ビルトイン食洗器」があります。
今回は、最近特に人気の高い「ビルトイン食洗器」についてご紹介します。
ビルトイン食洗器のメリット
①手洗いよりキレイに洗える
食洗器は、手洗いよりも高い水温と強力な水流で洗うことができます。水温は50~60℃くらい、この温度は手洗いでは火傷をしてしまいますし、強力な水流も手洗いでは水ハネが酷いでしょう。
また、食洗器は洗うのが億劫な食器類にも強いです。スポンジが使えないおろし金や、手が入らない水筒の底、汚れが詰まりやすいザルの網目など、ひと手間かかる部分もキレイにすることができます。
②すっきりデザイン
キッチンは食材やキッチン用品、家電など必要なものが多いです。しかし、キッチン周りが雑然としてしまうと使い勝手も悪く、見た目もよくありません。
しかし、ビルトイン食洗器はその名の通りキッチンの中にすっきり納まるため、動線の邪魔をすることなく作業スペースを広く使うことができます。さらに、最近のビルトイン食洗器はシンクの下についていることが多いため、シンクに置いた食器を最短で食洗器に入れることが可能です。
③節水・節約
食洗機なら、手洗いより節水ができるため光熱費も抑えられます。
手洗いだと洗剤を泡立てる時や、洗剤をすすぐ時など多くの水が必要になります。特に水を出しっぱなしにした状態で洗うと、その分 水道代は高くなってしまいます。
一方 食洗機は庫内にためた少量のお湯や水を上手に循環させて洗います。メーカーや商品によって多少の差はありますが、食洗器の場合 5人分の食器なら手洗いの約1/6の水で洗うことができます。
そのため、手洗いに比べて節水と節約になりますし、節水機能がついた商品ならさらに節水・節約につながります。
④時間の節約
1回の食器洗いにかかる時間は、平均すると20分前後です。しかし、この20分というのも食器の量や種類によっても違います。
「調理は好きだけど洗うのは嫌い…」という方にとって、手洗いというのはストレスでしかありません。しかし、食洗器を使えばその手間を省くことができます。
また、食器の量が少ないのであれば、「時間の余裕がある時間帯にまとめて洗う」ということも可能です。これまで1日に3回していた食器洗いが1日1回になれば、時間にゆとりが生まれること間違いなしです。
ビルトイン食洗器を上手に使うコツ
①食洗器と相性が悪いものを知る
洗い残しや後処理の手間を省くためにも相性が悪いものを知るようにしましょう。
・ゴマやふりかけなどの細かい汚れは再付着の原因になるため、軽く水で流す
・範囲が広いこげつきやこびりつきは事前に洗い落とす
・魚の骨や輪ゴム、つまようじなどは故障の原因になるので取り除く
・高温に弱い食器(ガラスや漆器など)を洗うと、変色や破損などの原因になるので避ける
・さかずきなどの重量の軽い食器は、水圧でカゴから飛び出してしまう恐れがある
②食洗器用の洗剤を使う
洗剤は各メーカーがいろいろな商品を出していますが、必ず専用の洗剤を使うようにしましょう。
一般の台所用液体洗剤を使うと泡が大量発生して洗うことができなくなりますし、水漏れなどの故障の原因になる場合もあります。台所用洗剤で予洗いしたときも、しっかりすすいで洗剤を落としてから食洗器にかけるようにしましょう。
ビルトイン食洗器のタイプ
ビルトイン食洗機には2つのタイプがあります。
1つは根強い人気がある、扉を倒して開ける「フロントオープンタイプ」と最近の主流で、引出しのように手前に引いて開ける「スライドオープンタイプ」です。
それぞれの特徴を知って、どちらがご自宅のキッチンに合うのか考えてみましょう。
フロントオープンタイプ
フロントオープンは、前扉を開けて前面にカゴを引き出す前開きタイプの食器洗い乾燥機です。
<メリット>
・上下2段がそれぞれスライドするため、食器を入れやすい
・下の段からも食器を取り出すことが可能
・数や大きさをあまり気にしなくて済む。自由度が高い
<デメリット>
・下段カゴが低い位置にあるため、食器を出し入れする際に腰に負担がかかる
・予洗いした時の水が床に落ちやすい
スライドオープンタイプ
スライドオープンは、引き出し式の扉を開けて上から食器を入れていくタイプの食器洗い乾燥機です 。
<メリット>
・メーカーや商品の種類が多く、比較的最新機能が搭載されたものが多い
・省エネ性能がフロントオープンタイプより高い
・立ったままの状態で操作ができる
<デメリット>
・庫内容積が小さい
・食器を下から入れていく必要があり、コツがいる
浅型?深型?
スライドオープンタイプの食洗器の場合、浅型(ミドルタイプ)と深型(ディープタイプ)を選ぶことができます。メーカーや商品によって多少の違いがありますので、大まかな参考にしてください。
浅型(ミドルタイプ)
浅型タイプは、メーカーによってはミドルタイプといいます。
浅型は庫内容積が約40L、
食器収納点数は約35~40点(約5人分)
深型(ディープタイプ)
深型タイプは、メーカーによってディープタイプといいます。
浅型タイプよりも庫内全体のサイズは1.5倍の約60L、
食器収納点数は約44~47点(約6人分)
まとめ
ビルトイン食洗器は新築、キッチン全体のリフォームはもちろんのこと、お使いのキッチンにそのまま設置することも可能です。
もし、「食器を洗うことがストレスになっている」「時短したい」という場合は、ぜひビルトイン食洗器の購入を検討してみて下さい。食洗器の中には、静音設計のものやプラズマクラスターが搭載したものなど様々です。
ご自宅のキッチンに合った食洗器で、楽しく快適な日々を過ごしましょう。