エコキュート
■ 2020/07/03
エコキュートとは何?
エコキュートにすると、電気代がお得になるという話はよく聞くと思います。しかし、エコキュートとは何かが詳しく知られてないのも事実です。
そこで今回は、エコキュートの導入前に知っておくべきことについてご紹介します。
エコキュートとは
エコキュートとは、お風呂などにお湯を入れるために使われる給湯器です。給湯器は給湯システムと呼ばれることもあり、浴槽のお湯張りやキッチンへの給湯など、家庭で使うお湯を賄っているのです。
給湯器が稼働するためにはエネルギーとなる「熱源」が必要です。エコキュートは電気が熱源の電気給湯器です。
また、エコキュートは電気以外にも空気の熱も使っています。空気の熱はエコキュートのヒートポンプユニットによって取り込まれて、その空気の熱を水に受け渡すことでお湯を沸かしているのです。
ですので、エコキュートは少しの電気だけで効率良くお湯を沸かせるシステムになっています。
エコキュートを選ぶメリット
・電気代の安い深夜電力を利用するため、光熱費が安い
・断水時などにはタンク内の水を非常用水として使える
・停電が起きてもタンクから水を取り出すことができる
・メーカーが豊富でより自宅に合った製品を選べる
オール電化で光熱費が安くなる
エコキュートの最大のメリットは、「光熱費の安さ」です。
エコキュートは電気単価が安い深夜電力を使っているため、ランニングコストが安くなります。安い電気代でお湯を沸かせるため、ほかの給湯器よりも節約することができます。
ただし、エコキュートで深夜電力を使うためには「オール電化にすること」が必須です。オール電化の専用プランで電力契約することで、エコキュートが安い深夜電力を使えるようになります。
エコキュートを選ぶデメリット
・すぐにお湯が出ない
・使いすぎると湯切れが起こる
・故障しても自分の手では直せない
・深夜に低周波騒音を起こす可能性が有る
・空気の熱を利用するため、冬は効率が下がり、光熱費が上がる
エコキュートの寿命は?
エコキュートの寿命は、大体10~15年といわれています。
エコキュートの部品をメーカーが保存している期間が製造終了後10年間程度のため、使用して10年以降はエコキュートを修理しようとしても、取り替えパーツが無く修理できない場合があるからです。
そのため使用して10年以降で故障したら、大体の場合そこで寿命が尽きてしまうことになります。
また、エコキュートを使用して10~15年くらいになると、ヒートポンプユニットの故障がとても多くなりますので、なかなかそれ以上長く使うのは難しいのが現状のようです。
故障が起こらなかったり、部品の在庫があるうちに修理を行ったりした場合は、15年程度までは使い続けられる場合もあります。
エコキュートのお湯は飲めない?
エコキュートの説明書や商品説明を見ると「お湯をそのまま飲用しない」などといった注意書きがあります。
その理由は、
① 長期間の使用によってタンク内に水垢が溜まっている場合がある
② 配管材料の劣化で水質が変化している可能性がある
といった理由が挙げられています。
メーカーの説明に付け加えると、エコキュートは水道水をヒートポンプで沸騰させてタンクに貯めますが、その過程で水道水を消毒している塩素が蒸発してしまいます。
そのため、水道法で定められている水質を確保できなくなるため、エコキュート内のお湯はそのまま飲むことが推奨されていません。
エコキュートを導入している場合、台所から出るお湯はそのまま料理や飲用することができないので、ヤカンなどで一度煮沸してから使用するようにしてください。
ただし、水道水についてはエコキュートとは関係なく水道管から供給されているものですので、そのまま飲むことができます。
エコキュート導入の注意点
エコキュートは設置できるスペースが限られるため、導入の際には注意が必要です。マンションやアパートだと、隣の家との距離が短く、設置できないこともあります。
また、使い方次第で電気代が高くなります。例えば、電気代が高い時間帯にお湯を沸かすと光熱費が上がってしまう場合がありますので注意が必要です。
シャワーの水圧が低くなることも注意点です。初期のエコキュートは水圧が弱くなりやすいですが、商品が新しくなるにつれて改善されています。シャワーの水圧が気になる場合は、最高水圧がどのぐらいになるかを把握してから、購入した方がいいでしょう。
壊れた時には、買い替えや修理の料金がかかります。故障の内容によっては修理費用が高くなるので、注意が必要です。メーカーによって、保証期間や無料で交換できる部品も異なるので、購入検討の時に把握しておくことが大切です。
まとめ
騒音やメンテナンスといったデメリットはありますが、導入すれば電気料金がお安くなります。
ご家庭の状況とエコキュートを使用した場合の電気代をしっかり比較したうえで、導入を検討してみてくださいね。