玄関リフォーム
■ 2020/06/15
二世帯住宅の玄関を考える
高齢化や共働き家族の増加で、二世帯住宅へのリフォームを検討される方が増えています。
「二世帯住宅って、いろいろ不便なことが多そう」など、何かと不安を考えている方も多いと思います。
まず、問題になるのは誰もが通る玄関です。
そこで今回は、二世帯住宅の玄関を考えるメリット・デメリットをご紹介します。
二世帯住宅とは
二世帯住宅とは、一般的には親・子の2世帯の家族が、同一棟の中に一緒に住むための住宅のことをいいます。
それぞれの世帯の居室やキッチン・玄関などを別にするタイプから、上と下の階に分かれて暮らすタイプ、すべてのスペースを共同で使うタイプなど、住み方は様々です。
二世帯住宅のメリット
1、子の世帯が共働きであれば、親世帯の手助けによって、家事や育児の負担を減らすことができます。
2、一緒に住むことで生活費を節約できます。
3、両親が高齢になってくると体調や生活のことが心配になりますが、
親子世帯が一緒に住むことで、常に心身面のサポートができて安心です。
二世帯住宅で「玄関を共有する」メリット・デメリット
メリット
玄関スペースを広くできる
玄関を共有しない場合は土間や靴箱など、スペースがもう一つ必要ですが、共有すると省けるもの・兼用できるものも多く玄関を広くつかうことができます。
また、玄関が広いと車いすなどもスムーズに入り、高齢者でも利用しやすくなります。
家族間・地域間のコミュニケーションが自然と増える
玄関で家族に会ったり、各世帯を訪ねてきた近所の方とご挨拶したり、交流が自然と増えます。高齢者を狙う不審な訪問者などのチェックもできるため、防犯上のメリットもあります。
宅配便の受け取りができる
ネット流通が増え、宅配便の件数が増えています。玄関を共有しておけば、どちらかが不在でも荷物の受け取りが可能です。
デメリット
部屋取りに配慮が必要
玄関と隣接する場所に寝室を設けてしまうと、生活時間帯が全く違う場合に、玄関での出入りや話し声などがうるさく感じる恐れがあります。
残業や飲み会の深夜帰宅で親世帯をおこしてしまう、ご近所とのおしゃべりが長くてゆっくりしたい子世帯が困ってしまう、などの問題も考えられます。
「玄関を分ける」メリット・デメリット
メリット
お互いへの気兼ねがない
生活時間が違っても気にせずに済む場合が多くなります。訪問者も他世帯への気兼ねがありません。世帯をはっきりでき、互いへの過干渉を防ぐことができます。
デメリット
玄関スペースが二つ必要で、その上動ける面積が狭くなる
家に占める玄関スペースの割合が高くなります。
また、建設面積が限られている場合は特に各々の面積が狭くなってしまいます。
その結果、車椅子の動ける余裕や、ゆっくりした動作を補助する手すりなど、高齢者が玄関に必要とする機能を持たせにくくなります。
意識しないとコミュニケーションがとれない
二つの家がくっついている状態なので、意識しないとコミュニケーションが取れません。
生活時間帯が違えば、数日間会わないということも考えられますし、お互いの訪問者も確認できないため、防犯性は低くなります。
まとめ
共有玄関は、ひろびろとしたバリアフリー対応にできること、そして何より多世帯がふれあうメリットが大きいことが魅力です。
もちろん、分ける・分けない、どちらにも良さがありますので、二世帯住宅を検討している人は親世帯、子世帯で話し合い、ライフスタイルに合わせて共用度を選択するようにしましょう。
互いにストレスを感ることなく、より快適な暮らしを手に入れて下さい。