内装
■ 2020/05/30
日差し&結露対策に内窓
夏が近づくと気になる日差しと結露。どうにかしたいとお考えの方におすすめなのが、内窓(二重窓)です。内窓と聞くと寒い地域でつけるもの、というイメージがありますが、最近では防犯や省エネの観点から全国に広がっています。
今回はそんな内窓の機能やメーカーごとの特徴を紹介します。
内窓とは?
内窓は、今ある窓の内側にもう一つ窓をつけて二重にしたもののことをいいます。
複層ガラスと混同されることがありますが、複層ガラスは2枚のガラスの間に薄く空気層を挟み込んだもの。内窓と複層ガラスは別物です。
内窓の機能
内窓は大きく分けて、4つの機能があります。
①日差し対策
部屋全体を暑くする原因は、窓から入り込む直射日光が大きく関係しています。通常 窓のサッシはアルミで作られています。アルミサッシは、熱伝導性が高いため、夏は触れないほどに熱く、冬は外の冷気が伝わりやすくなります。
その点、内窓のサッシは特殊な樹脂が使われていることが多く、外気が室内に伝わりにくくなっています。
また、内窓をつけることで気密性が高まり、部屋の温度を適切に保つことができます。「暖房が効きにくい」「冷房にしてもなかなか冷えない」という悩みも、内窓にリフォームをすることで解消されます。
②結露防止
梅雨や冬の時期になって窓ガラスに水滴がついていると憂鬱になる方も多いと思います。結露はガラス表面の温度差が原因で起きます。
しかし、二重窓にすることでガラス表面の温度差が生まれにくくなるので、結露の発生を防ぐことが出来ます。
③防犯
戸建ての場合、空き巣の侵入経路として最も使用されやすいのが窓です。そのため、一番効果的な防犯対策は「一目で侵入しにくい窓」にすることです。
内窓を付けていると2枚の窓を破らなければなりません。その分の手間や時間を考えると、侵入を諦める可能性が高いでしょう。
④防音
気密性が高いと、熱だけでなく音を抑えることができます。交通量の多い道路レベルの騒音を80dBとすると、内窓にするだけでその半分40dBまで抑えることが出来ます。
また、楽器の音やペットの鳴き声など室内から室外への音漏れ対策にも効果的です。
メーカーごとの特徴
LIXIL インプラス
インプラスは、Low-E複層ガラスなどガラスの種類や色・デザインが豊富です。
洋室・和室を問わず、思いのままにコーディネートが可能です。
YKKap かんたんマドリモ 内窓 プラマードU
かんたんマドリモは、断熱に特化した商品やスリムタイプの商品など用途に合わせて選ぶことが出来ます。
戸先錠仕様(引手とカギが一体になったもの)にすることも可能で、防犯対策もばっちりです。
まとめ
内窓は日差しや結露だけでなく、省エネや防犯、防音に効果があります。しかし、メーカーによって特徴が違いますので、まずは「どこにつけるか・何を重視するか」をよく考えてから検討するようにしましょう。