浴室リフォーム
■ 2020/05/25
浴室のドアだけ交換できるか?
家は長く使うと、当然使用頻度が多い箇所は徐々に劣化していきます。
浴室ドアも劣化がしやすい箇所の一つです。特に浴室ドアは、カビの発生や、水や洗剤が飛び散ってパッキンの劣化を促進することがあります。
では、どのように浴室ドアの劣化を見極めればよいのでしょうか?浴室ドアの劣化や交換タイミング、種類などを把握し、交換するために必要な費用や交換方法を見ていきましょう。
浴室のドアが劣化してしまった!交換のタイミングは?
家の中でも浴室は使用頻度が高い場所の一つでしょう。一日で家族の人数分使用しますし、水回りなのでカビや洗剤の影響を受け劣化を早める危険があります。
それでは浴室ドアの耐久年数や劣化を見極めるにはどうすればよいのでしょうか。
浴室ドアの耐久年数は?
浴室設備の期待耐久年数は約15年から25年と言われています。もちろん使い方によっても耐久年数は変わり、荒く雑に使用していればそれだけ耐久年数は短くなります。反対にしっかりメンテナンスをしながら使用していれば耐久年数は長くなります。
浴室のドアは壊れてしまうと浴槽外に水が出てしまう可能性があり、浴室内の温度が下がってしまったり、暮らしに不便さが生じたりしてきます。そのため、浴室ドアは故障前の取り換えが必要です。
劣化のサインはこれ?
浴室ドアの劣化を見分ける方法はいくつかあります。主にパッキンが外れる、ちょうつがいが壊れている、水漏れがするといったような、目に見える故障が発生している場合はすぐに交換をした方が良いでしょう。
浴室ドアの樹脂部分やゴム部分は劣化によってひび割れが生じます。ひび割れが起こると、そこから劣化が進み、大きな破損へとつながります。
また、ひび割れ部分にカビが住み込んだり、浴室の密閉性が不完全になったりして、快適にお風呂を利用することができなくなります。そのため、ドアの樹脂部分やゴム部分のひび割れを交換の目安にするといいでしょう。
その他、扉の隙間にカビがたまり過ぎている場合も劣化のサインです。カビはパッキンを侵食していきます。扉の中には、カビが生えても掃除をするのが手間な場所や気が付きにくいところが存在します。
中にはブラシなどで掃除ができない箇所もあるでしょう。 カビが増えると、ドアを劣化させるだけでなく、浴室の他の箇所にも繁殖して人体にも悪影響を与えるので早めの交換をした方がよいでしょう。
デザインを変えて一新したい!
まだまだ使用ができる状態でもリフレッシュするために、ドアを一新するのも良いでしょう。
浴槽ドアの種類はたくさんあります。昔ながらに手前や向こうに開ける開き戸タイプや押し入れのように横に開く引き戸タイプ、扉が中折れして横に開く折れ戸タイプにわかれます。
また、ガラスや樹脂、木材など素材も選べるので、デザインは多彩になりお気に入りの扉を見つけることができるはずです。浴室のドアが変わるだけで浴室と洗面所のイメージもかなり変わります。
浴室のドアの種類を選んでみましょう!3つのタイプと特徴
浴槽ドアは主に3タイプに分けられます。「折れ戸」「開き戸」「引き戸」は、それぞれにメリットとデメリットがあります。
また、浴室環境によっては設置できない扉もあるので、設置ができるかはリフォーム業者に相談しましょう。
①折れ戸
扉を開けたときに、半分に折れてドアが開きます。折れ戸は扉の前後にスペースが必要になります。しかし、開き戸に比べてスペースが少なくてすむので、狭い浴室でも設置することができます。
また、扉部分だけの工事なのでリフォーム工事をするときに簡単にできるのもメリットの一つでしょう。扉の開閉にスペースを使用しないのは、もしも浴槽内で人が倒れたときに開閉できなくなるリスクを軽減できます。
折れ戸のデメリットとして、中折れする部分が故障しやすい難点があります。また、レールが付いていることや中折れをする分、角が多くなり汚れがたまりやすい場所が多く掃除が大変です。
②開き戸
開き戸は部屋のドアに良く使用される、奥か手前に扉が開くタイプです。
扉が開くスペースが横幅分必要になるので、広いスペースが必要になります。
リフォームをするときは扉部分だけの工事なので、簡単に設置することができます。 扉の構造もシンプルで溝も少ないので掃除も比較的簡単に行えます。
デメリットとしては、開き戸が浴槽側に開く場合、もし扉の前に人が倒れていれば扉を開けることができなくなる可能性があります。そのため、高齢者のいる家庭では設置を考えてから選んだ方がいいでしょう。
また、逆に脱衣所側に開く場合は、ドアについた水滴が脱衣所に落ちるので、対策を講じなければいけません。
③引き戸
引き戸は扉を横にスライドして開けるタイプです。
ドアの前後スペースを使用しないので、扉開閉のときに脱衣所や浴室を圧迫することがありません。
扉を設置するスペースは、扉部分の他にも扉を開けた後の引きこみスペースが必要になりますが、それを解消するために1枚戸以外にも2枚戸、3枚戸タイプも販売されています。
リフォームする場合、折り戸や開き戸と違い扉部分と引き込み部分の工事が必要になるので少し手間がかかります。
引き戸はレールが付いているので、レールの部分に汚れがたまりやすく掃除が大変な面や、扉開閉のレールにモノが詰まってしまうと開閉することができなくなる可能性があります。
リフォームはカバー工法が基本!ドア交換にかかる費用は?
新しく扉を付けるリフォームをする場合、カバー工法が一般的です。カバー工法ならリフォ―ム費用を低く抑えることができます。
カバー工法とは?
カバー工法は古いドア枠に新しいドア枠を取りつける方法で、大規模な工事を必要としません。通常、ドア枠を取り外し新しいドア枠を取り付ける場合、作業は数日かかる可能性もあり、手間もかかるので工賃がかさんでしまいます。
しかし、カバー工法を使用すれば一日でリフォーム作業が終わるので、すぐに浴室を使えます。しかも見た目は古いドア枠が隠れるので、新品同様になります。
交換の費用は?
カバー工法による浴槽ドアの交換費用は、中折れドアの場合7万円程度かかり、引き戸交換の場合は10万円程度。開き戸の場合は6万円程度かかると言われています。
ドア枠まで変えると、更に1万円から5万円以上の工賃が上乗せされるのでカバー工法の方が安いことがわかるはずです。 浴室ドアの修理には1万円から3万円の費用がかかります。もし、今の扉を長く使用したい場合は修理をしても良いでしょう。
ドアの交換だけだと約5万円から8万円の費用がかかります。ドアの交換とカバー工法の費用は大差がなく、カバー工法なら枠も変わるので新品同様の使い心地が体感できるので、費用面で問題なければカバー工法がおすすめです。
まとめ
浴槽ドアを交換する時は、DIYをした方が費用を抑えられるのではないかと思う人もいるかもしれません。実際ホームセンターなどで浴槽ドアを購入すれば、浴槽ドアを1万円台から3万円台の間で購入することが可能です。自分で取り付けた方がリフォーム費用は抑えることができますが、しっかりと施工しなければ使い勝手が悪くなる可能性もあります。
浴槽はしっかりした密閉性が重要となるので、施工を失敗すると水漏れや開閉がスムーズにできないなどのアクシデントが発生することもあります。そのため、浴槽ドアを交換する場合は、リフォーム業者に依頼したほうが安心でしょう。
浴槽ドアを変えて、快適なお風呂環境を整えましょう。