トイレリフォーム
■ 2020/05/13
トイレの床が変色。その原因と対処法
気づいたらトイレの床が変色していたということはありませんか?
トイレ掃除といえば便器をきれいにすることばかりに気を取られてしまって、床の汚れを見落としてしまいがちです。
今回は、床の汚れの原因と対処法をご紹介します。
トイレの床が変色する原因
尿シミ
尿の成分であるアンモニアはアルカリ性であるため、尿の飛沫が長時間床に付着していると、フローリングの塗装が剥がれて黒ずんだシミになります。
カビやホコリ
カビは、湿度が80%、気温が25℃~30℃の状態が最も繁殖しやすいとされています。
トイレはタンクや便器に水を貯めているうえに、頻繁に水を使用する場所です。狭くて密室状態になることから、常に湿度が高いです。換気を怠ると空気が滞留して、カビが繁殖します。
また、抜け落ちた髪や衣類から落下した繊維などのホコリやゴミが溜まりやすい場所でもあります。
これらが飛び散った尿と合わさることで、カビや雑菌の原因になります。
結露
窓のサッシ枠やガラス面で冷やされた空気が、結露になる原因になります。
結露の発生する場所が固定されているため、そこから床面に流れた水分がフローリングのワックスを剥がし、やがて変色させてしまいます。
床材の経年劣化
直射日光が差し込むトイレの場合、 紫外線の影響によって フローリングの塗膜が変色します。
またフローリング自体も退色して木材本来の色を失います。フローリングの目地もこうした経年による汚れによって黒ずんでくることがあります。
変色した床の対処法
クッションフロアのトイレ床の場合
クッションフロアは耐水性があって掃除が手軽です。
<掃除手順>
①クレンザーまたは歯磨き粉をスポンジにつける
②くるくると円を描くようにこすり取る
③仕上げに濡れた雑巾で水拭きして、しっかり拭きあげる
クッションフロアを掃除する時の注意点
●強くこすりすぎると傷になる
●塩素系漂白剤を使うと変色する
フロアタイルのトイレ床の場合
フロアタイルは、タイル状に加工された塩化ビニル樹脂の床材です。
掃除方法は、基本的にはクッションフロアと同じで大丈夫です。フロアタイルは目地に水や尿しぶきが入り込みやすいので、楊枝など先の細いものを使って、丁寧に汚れを掻き出してください。
フローリングのトイレ床の場合
フローリングはデリケートな素材です。
洗剤との相性を確認してから、掃除してください。 中性洗剤やフローリング用洗剤を使って掃除をします。
<掃除手順>
①バケツに中性洗剤を薄めた掃除液を作る
②マイクロファイバークロスで拭く
③固く絞った雑巾で水拭きする
④から拭きする
フローリングには水分が残らないようにしっかり拭き上げることが大事です。
頑固なこびりつきは、汚れを絡めとるのが得意なマイクロファイバーで掃除するのがポイントです。
トイレの床の変色を予防するには
●毎日のこまめな掃除で汚れを溜めない。
●男性には便座に座って用を足してもらう。
●換気や除湿を積極的にする。
●使用後の汚れはすぐに拭き取る。
まとめ
トイレは密閉され、湿気も多い空間なので気づいたらカビが生えたり、床が変色してしまったりする場所です。積み重なった頑固な汚れはトイレの床材にダメージを与えます。
あなたのお家のトイレの床はいかがでしょうか?床材のダメージは、放置すると後々大掛かりなリフォームが必要になることもあります。毎日のこまめな掃除でトイレ汚れを溜め込まないように心掛けましょう。