浴室リフォーム
■ 2019/12/24
『狭いお風呂を広げるリフォーム方法』
お風呂は1日の疲れを癒してくれる大切な空間です。
浴槽では足を伸ばしてゆっくりとリラックスしたいものです。しかし浴槽が狭いと難しいですよね。そこで狭いお風呂を広げるリフォームを考えている方もいらっしゃるかと思います。
広さを感じるだけでゆとりや快適感を味わうことができるお風呂は、住まいの大切なスペースになります。
毎日使用するお風呂には「広さ」を考えたリフォームが欠かせません。お風呂を広げることで、より快適にリラックス効果を高めましょう。
「お風呂の種類を知っておこう」
住宅のお風呂というとユニットバスをイメージする人が多いかと思いますが、実はお風呂には3種類あります。それぞれの特徴を知ることで、いまわが家に必要なのはどのお風呂かが見えてくると思います。
●ユニットバス
日本が発祥の浴室形式で、マンションなどの集合住宅のほとんどで使用されており、国内の普及率は90%以上と言われています。予め工場で浴槽や洗い場などのパーツを作成し、現場で組み立てる、お風呂自体がパッケージ化された商品の浴室です。
●ハーフユニットバス
ハーフユニットバスとは名前の通り、半分がユニットバスの造りになっているものです。浴室を上下で区分けして、浴槽と洗い場、壁の下部のみユニットバスで、壁の上部や天井は自由に設計することができます。
●造作風呂(在来風呂)
造作風呂とはオーダーメイド型の浴室のことです。ユニットバスと違い、空間の形や広さに合わせて自由に浴室を造ることができます。パッケージ化されておらず、ひとつひとつの部材にこだわって浴室のプラニングができます。
ユニットバス、ハーフユニットバス、造作風呂そのメリットとデメリット
ユニットバスのメリット
〇コストを抑えられる
工場でつくられたパーツを組み立てる施工なので、工期が短く、人件費削減や価格を抑えた浴室をつくることができます。
〇品質の維持がしやすい
汚れがつきにくい素材を使用しているため、浴室についた汚れも落としやすく、また、カビが生じにくいよう水はけの良さも重視されています。掃除の手間を少しでも軽減できるよう、壁や床、浴槽や排水溝まで様々な工夫が凝らされています。
〇設置時のイメージが付きやすい
建材メーカーに行くと展示品に触れることができ、素材感やサイズ等、実際の使用場面を想定して選ぶことができます。浴室暖房乾燥機や浴室テレビなど、様々な機能をプラスすることも可能です。
〇防水性に優れている
ユニットバスは浴室のために設計されているので、防水性に優れ、漏水の可能性が低いことから、マンションなどでは必ずと言っていいほど使用されています。戸建住宅の二階にお風呂をつくりたい場合も最適です。
〇みんなにやさしい工夫
浴室の断熱性を持たせているため保温性が高く、寒い季節のヒートショック防止にもつながります。脱衣所と洗い場の段差を無くし、床は水に濡れた足でも滑りにくい素材を使用し、浴槽の高さもお子様から高齢者まで安心して使えるよう工夫されています。
ユニットバスのデメリット
〇設置スペースの問題
ユニットバスは基本的に規格サイズが決まっています。新築の場合はサイズに合わせた空間の確保ができますが、リフォームの場合は、設置したいスペースに合うサイズの中から選ばなくてはならないため、選択の幅が狭くなるということが、最大のデメリットと言えます。もし現在の浴室に合うサイズがない場合は、規格サイズより高額にはなりますが、サイズオーダーが可能なメーカーもありますので検討しましょう。
〇デザインの選択肢が限られている
浴槽や壁の色など、素材のバリエーションは広がってきましたが、大きなデザイン変更はできません。カウンターやシャワーなどのパーツは色の指定ができますが、選択できる範囲が限られているため自由度の少なさは否めません。
〇大幅な変更ができない
基本的に規格化されたものを使用する必要があるため、例えば大きな窓を設置するなど間口・奥行き等、規格外の変更はできません。
ハーフユニットバスのメリット
〇ちょっとこだわったお風呂が作れる
浴槽と床部分はユニットバスの造りになっていますが、壁や天井は自由に選べるため、漆喰の壁や木材を使用するなど自分好みにアレンジすることができます。天井が斜めになっていたり、高さがある場合でも対応可能です。
〇ユニットバスの良さを併せ持つ
ユニットバスのメリットである防水機能や断熱性を持ち、更に浴槽と床はユニットバスと一体化しているため、掃除やお手入れがしやすいと言えます。
ハーフユニットのデメリット
〇ユニットバスより費用がかかる
一般的には造作風呂よりも安く仕上げることは出来ますが、ユニットバスより手間がかかるため高額になります。
〇お手入れが必要になる
壁や天井に木材を使用した場合は、ぬめりやカビが生じやすくなる為、十分な換気やこまめな掃除が必要になってきます。
造作風呂のメリット
〇自由に理想のお風呂を作れる
特に制限がなく、自分好みに自由に作り上げることができます。お風呂にこだわりたい方におすすめです。浴室が狭く、大きな浴槽を設置できない場合でも、壁に窓を設けるなど視界が開ける工夫によりリラックス効果を高めることも可能です。
〇個性的なデザインにも対応できる
ヒノキを使用した旅館のようなお風呂や大きな窓で、開放感を出すことも可能です。世界にひとつだけのオリジナルのお風呂が作れます。
造作風呂のデメリット
〇費用が高額になる
造作風呂は素材によって費用も大きく変わります。設計の内容によっては工期も長くなるため、工事にかかる費用も高額になります。
〇お手入れが必要になる
ユニットバスに比べると漏水しやすいため、排水溝のこまめな掃除や換気が必要になります。
「おすすめのユニットバス」
ユニットバスというと、「トイレとお風呂が一緒になっているもののこと」と思われているかもしれません。でもそれは誤った認識です。本来は上記『ユニットバスのメリット』でご説明している通り、現場で組み立てるユニット構造のお風呂のことを指します。
低コスト短工期という理由から、最近ではほとんどの方がユニットバスを採用されています。ここでは、お勧めのユニットバスをご紹介します。
一般的なユニットバスのサイズ
お風呂のサイズは複数ありますが、一般的に一戸建てで多く使用されているサイズは1216サイズ(0.75坪タイプ)、1616サイズ(1坪タイプ)です。マンションの場合は1418サイズ(0.75坪タイプ)、1620サイズ(1坪タイプ)が一般的には多く、その中でも0.75坪タイプの浴室が広く使用されています。
ニーズに合わせたユニットバスを紹介
親子にとっての浴室は最高のコミュニケーションの場です。浴槽を広げたい、洗い場をゆったりと広く確保したい等、お子様の成長やご家族の介護など、家族みんなが快適に安心して使えるようなリフォームが大切になってきます。
広い浴槽で子供とゆったり入りたい
ワイド浴槽
横に広いのが特徴で、標準仕様より10~20㎝程大きくなるため、体感的には非常に大きく感じます。大人二人で入る場合や子供と入る場合にちょうど良い大きさです。
洗い場を無駄なくゆったりと使いたい
ぴったりサイズシステムバス(タカラスタンダード)
一般的な規格サイズのユニットバスは、もともと浴室にぴったり合ったサイズで作られていない可能性があり、無駄なスペースが隠れていることがあります。
ぴったりサイズシステムバスは、間口・奥行のサイズオーダー(25㎜ピッチで)可能なので、無駄なスペースを省き、お家に合うぴったりサイズでリフォームできます。
「浴室を広げるときのポイントと注意点」
浴室自体が狭い場合は、浴室を広げるための改装工事が必要になります。ユニットバスからユニットバスにリフォームする場合は、工期も短く安価に済みますが、造作風呂からユニットバスにリフォームする場合は、浴室の床や壁を壊す作業が必要になるため、工期も長く工事費もアップします。また間取りが変形している場合は造作風呂にする必要が出てきます。
間取りを変更するときのポイント・注意点
浴室を広げるには、洗面室などスペースの取れる方の壁を壊したり、外部の敷地スペースが確保できる場合は増築したりします。
戸建ての場合は、耐力壁(建物の構造を支えている壁)でない限り、壁を壊して空間を広げることが可能ですが、間取りの変更には、壁の解体や基礎の延長などが必要になるため、浴槽を交換するよりもはるかに工事費用は高くなります。まずは設計が安全かどうかを確認し、想定の予算感を大きく上回ってしまわないよう、施工業者とよく相談しましょう。
浴室を広くすると寒くなる!?床暖房、ヒートショック対策を!
浴室を広くすると、寒くなる場合があります。例えば、脱衣室から浴槽までの距離が近かったため、狭いときには気にならなかった寒さが、広くすることで移動距離が長くなり、その分寒さを感じたり、浴室の窓を大きくすることで熱が逃げてしまうことも考えられます。
冬場は特に、浴室と部屋の温度差により心筋梗塞や・脳梗塞を引き起こす「ヒートショック」に注意が必要です。温度差を解消するための浴室暖房機能や、冷たさを感じにくい床材などがヒートショック対策に良いとされています。
「改装工事なしで浴室を快適にするリフォーム」
●どうしても間取りを変更できない、予算オーバーの方へ
浴室を全てフルリフォームすると、大幅にイメージも変わり、快適な入浴時間を楽しむことができます。しかし、建物の構造上難しい場合や、予算オーバーという問題が出てくることも考えられます。
お悩みの方は、まずはリフォームの目的を明確にし、不満や不安要素を解消する方法を相談しましょう。不具合を感じている箇所のみリフォームするだけでも、これまで困っていた大きな問題は解決し、その上コストも抑えられるという場合もあります。
まとめ
狭いお風呂をリフォームするなら、広々と、より快適な空間にしたいものです。どんな浴槽にするのか、また、間取りを変更するか現状の間取りでリフォームするかなどによって、工期や予算も大きく変わってきます。
香川県でお風呂のリフォームをお考えなら、水まわりリフォームの専門店、プラニング・Kにご相談ください。LIXILやTOTO、クリナップ、タカラスタンダードなど人気メーカーのユニットバスを各種取り揃えております。お手頃価格の商品も豊富にご用意しておりますので、ご予算や好みに合わせてご提案させていただきます。
まずはリフォームの目的を明確にし、お客様と一緒に問題点を解消できるようお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にプラニング・Kにご相談ください。