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内装

■ 2020/04/27

床材を選ぶ前に知っておくこと

「床のリフォームについて悩んでいる」という人は多いでしょう。

床は面積が大きい分、家の雰囲気を左右する重要な部分です。特に、床材は肌に触れることの多いものなので、触り心地やデザインも重要になります。また、場所によってふさわしい素材が異なるので、それぞれどんな床材か知ることも大切です。

今回は、床材を選ぶ前に知っておくべきポイントをご紹介します。

床材の種類

床材の主なタイプは5タイプ。

フローリング、タイル、カーペット、クッションフロア、畳があります。

フローリング

フローリングは掃除がしやすく、デザインも豊富なので色々な場所に合わせやすく、人気が高いです。

無垢材と複合フローリングの2種類あり、複合フローリングはコストが安く、種類が多いのが魅力です。ただし、複合フローリングは、無垢材と違って傷の修繕などが難しいというデメリットがあります。

一方で無垢材は木の収縮があるため、木材の間に隙間が開く可能性があるのが難点です。

タイル

タイルはメンテナンス不要の丈夫な素材です。

色柄などのデザインも豊富なので、好みのものが見つかるでしょう。

ただし、硬くて冷たいのでリラックスしたい場所には不向きな床材です。また、足音が立ちやすいので、夜遅く帰る方は玄関などでの使用はよく検討したほうがいいかもしれません。

カーペット

カーペットは遮音性が高いので、マンションなど上下階への配慮が必要な方にとっては重宝します。

柔らかくて素足でくつろげることや、保温性が高いことも魅力です。しかし、何かをこぼした時などの掃除が少し大変なのがデメリットです。

クッションフロア

クッションフロアは、床材の中では値段が手ごろです。

耐久性、防水性に優れているのが特徴で、汚れを拭き取ることができるので、汚れやすい場所に向いています。張り替えの周期は一般的に8年から10年くらいです。

畳は昔からある日本伝統の床材ですね。昔ながらのわら畳も、もちろんありますが、最近一般的なのは「建材畳」といわれる畳床に断熱材を用いたものです。

わら畳に比べて安価ですが、調湿機能がないことが残念です。 和室を持つ家が少なくなってきていますが、裸足でくつろいで気持ちが良いのはやっぱり畳です。

また、琉球畳などのスタイリッシュなデザインの畳も増えてきています。

以前に比べると最近の和室はデザインや材料が豊富になっているので、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

場所別おすすめ床材

では、各部屋にはどの床材を選べばいいのでしょうか?

リビングに向く床材

リビングは家族みんながくつろいだり、お客様を迎えたりする場所ですから、ゆっくりくつろげる床材がいいでしょう。デザイン性の豊富さや、快適さから、カーペットやフローリングがおすすめです。

また、ホワイトカラーの床は部屋を広く見せる効果があります。フローリングでも、桜や樺などの無垢材は白っぽいデザインのものが人気です。

ただし、硬い素材は足が疲れてしまうので避けましょう。無垢材ではカリン、イペはかなり硬いです。裸足で気持ち良いフローリング材はウォールナットが代表的です。

寝室に向く床材

リラックスしてゆっくりと体を休める空間なので、落ち着いた色で快適に過ごせるものを選びましょう。

一般的にはフローリングを選ぶことが多いですが、音を吸収してくれるカーペットや畳もおすすめです。

書斎に向く床材

書斎は集中できる素材を選びましょう。長時間密封された空間で過ごすことが予想されるので、調湿性があって爽やかな空気を保てるものがおすすめです。

デザインは、たいてい落ち着いた色のフローリングを選ぶことが多いです。しかし、ご自身が集中できる色があるのならば、その色を選ぶようにしましょう。

玄関に向く床材

玄関は機能性に加えて、家の顔となる場所なのでデザイン性も重視しましょう。そのため、玄関から上がった部分は広がりの感じられるフローリングなどが良いでしょう。

また、土間部分は土足で歩くので摩擦が少ない石やタイルが理想的です。軟らかいものは傷がつきやすいので、少し硬めで滑りにくいものにすると安心です。しかし、石やタイルは足音が響きやすいです。それらが気になるようなら、音を吸収するクッションフロアがおすすめです。

トイレ&サニタリーに向く床材

水回りには、耐久性に優れた床材を選びましょう。また、家の中でも特に裸足で歩くことが多い場所なので、タイルなどの冷たい床材は避けて、フローリングやクッションフロアにすることをおすすめします。但し、無垢材だと水垢汚れなどが原因で黒いシミが出来るケースがあるので、注意してください。

床材の中には腐りにくく丈夫で、調湿機能や消臭機能がついたものもあります。臭いや湿気がこもりやすい場所でありながら、トイレや洗面室は、住宅の中では狭いスペースでもあるので、ちょっと贅沢な高機能の床材にしてみるのもいいでしょう。

子供部屋に向く床材

子供の部屋は落書きや泥汚れが避けられない場所です。

将来的には張り替えるものと割り切って、クッションフロアなどの張り替えやすい床材を選ぶのもいいかもしれません。また、物を落としてしまうことも考えられるので傷つきにくい素材を選んでください。子供は汚すものですから、掃除しにくいカーペットはやめた方が無難です。

キッチンに向く床材

キッチンは油や調味料、水が飛び散る場所です。耐久性と清掃性に優れた素材を選びましょう。 衛生的に保つことができて、日々のお手入れも簡単なフローリングやクッションフロア、タイルがおすすめです。

ただし、食器などの割れ物を扱う場所でもあるので、硬い床材を選ぶときには、キッチンマットを敷くようにしましょう。

また、油汚れで滑りやすくなってしまうので、表面がツルツルとした素材のものは避けるようにしてください。

まとめ

床材は種類が多く、メリットもデメリットも違うことから悩んでしまう方も多いです。大切なのは、「どんな家に暮らしたいか」というイメージづくり。 雑誌やネットなどで、好きなインテリアの写真をたくさん集めて、実現したい家のイメージをどんどん膨らませていきましょう。

理想のイメージに、家族構成と暮らしのパターンを照らし合わせていくと、適材適所の床材を選ぶことができるはずです。すべての床材を統一するのもよし、部屋ごとに変えるのもよし。リノベーションの楽しさは、自由な選択と組み合わせです。 あなたのライフスタイルに合わせた床材選びで、リノベーションを成功させましょう。

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