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■ 2024/10/20
マンションのお風呂リフォームにあたっての注意点
新築マンションを購入して数十年、ぴかぴかだったお風呂も長く使い続けると、見た目も機能も古くなってしまいます。そうすると、「お風呂のリフォームがしたい」と思ってきますよね。しかし、全てを居住者の自由にできないのが、マンションリフォームの面倒なところです。
そこで今回は、マンションのお風呂リフォームにあたっての注意点についてお話ししたいと思います。
リフォームの注意点を確認しておく
マンションリフォームの大きな難点は、戸建てと比べると自由に行えない部分があるところです。そのため、浴室をリフォームする時には、以下のような点を考慮してください。
・管理規約の確認や管理組合への申請を忘れずにしましょう
マンションの管理規約では、リフォームに関するルールが細かく定められているのが一般的です。個人で施工できる範囲や工事の内容などはもちろん、中にはガス給湯器の交換も制約されている場合もあります。
基本的には、「管理組合の許可を得ること・施工前にご近所へ通知すること」がほぼ必須となっていますので、まずは管理組合に申請をするようにしましょう。
ただし、共用部分のリフォームは許可されないことがほとんどです。そのため、「浴室に窓を付ける」や「玄関ドアを新しくする」などのリフォームはできない可能性が高いでしょう。
浴室の場所を移動できない場合がある
リフォームを機に、浴室の位置を変更したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、築年数が古いマンションでは、配水管が階下の天井裏を通っている構造が多く見られます。このような物件の場合は配水管の移動ができないため、浴室も移動することができません。
よく確認して、プロの方に相談する必要があります。
浴室が狭くユニットバスを設置できない場合がある
昔ながらのマンションでは浴室面積が狭いケースも多く、サイズが合うユニットバスが見つからない可能性があります。
このような場合は、ハーフユニットバスが有効ですので、ハーフユニットバスの施工ができるリフォーム会社に相談してみましょう。
※ハーフユニットバスとは、
床から浴室の下半分は工場で組み立て、壁と天井の上部分は自由にデザインできるという、ユニットバスと在来工法の良い部分を組み合わせたものです。
ハーフユニットバスは上部分が在来工法であるため、斜め屋根などの変形的な浴室でも設置が可能です。
ただし、下半分はユニットバスと同様に規格が決まっていることが多く、浴槽と洗い場部分がズレることがあります。このような場合、ハーフユニットバスのサイズに合わせるために浴室自体の工事を行うため、設置費用が高額になります。
階下への影響に配慮する
マンションのお風呂リフォームでは、防水対策も非常に重要になります。
万が一 施工不良などで水漏れが起きた場合、一番被害にあってしまうのは階下の住民です。
深刻なご近所トラブルや、損害賠償に発展する可能性もありますので、信頼できる業者選びが何よりも大切です。
まとめ
マンションの浴室リフォームには、今回ご紹介したような様々な注意点があります。
お風呂は一日の疲れを癒す大切な空間。だからこそ、「思いっきりこだわりたい」という方も多いでしょう。しかし、お風呂のリフォームは水回りに大きく関係します。もし間違った工事をしてしまえば、水漏れなどで近隣住民の方に迷惑をかけてしまったり、トラブルになったりすることもあります。
ご自宅の浴室でどのようなリフォームが可能なのかも含めて、マンションでの施工に慣れているリフォーム会社へ相談してみましょう。
経験のある業者であれば、管理組合への申請などもサポートしてくれるはずです。
最高のバスタイムを手に入れるためにも、事前にしっかりと計画を練ったうえでリフォームをすることが大切です。