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こんにちは、高松リフォームスタジオです！

住宅の壁に張られている壁紙。今はビニルクロスが全体の9割以上を占めています。

もともと「クロス」という言葉は、「布」を表す言葉で、日本では、漆喰や珪藻土などの塗り壁からクロスを張るようになり始めた頃は、布クロスを多く使用していたようです。

今回は、ビニルクロスと布クロスのメリットとデメリットをご紹介します。

ビニルクロスとは

ビニルクロスとは、ポリ塩化ビニルを主原料として、表面に型押し加工やプリント加工が施された壁紙のことです。

メリット

・豊富なデザイン　

壁紙のカタログを見ても、デザインの豊富さに驚くほどたくさんの種類の壁紙があります。

塗り壁調や織物調、木調やレンガ調など様々な種類があって、型押しやプリント加工が精密で技術も進んでいるので、一見、ビニルクロスには見えない壁紙もあります。

・価格の安さ

量産ができて施工も簡単なので、比較的安価にコストを抑えて施工することができます。

一般家庭で多く使われている1000番台クロス(1,000円/ｍ)では同じ価格で豊富なデザインの中から選ぶことができます。

・お手入れが楽

ビニルクロスに汚れがついたときは、水か中性洗剤で拭き取って、乾いた布で仕上げます。

凹凸の中に入った汚れは、歯ブラシのようなもので優しく擦って落とすことができるので、毎日の掃除の手間も軽減されます。

・様々な機能

防汚、表面強化、撥水、消臭、耐薬品、マイナスイオン、蓄光など、様々な機能を重視したビニルクロスがあります。

そのため、使用する空間の目的に合わせてクロスを選べるのも嬉しいポイントですね。

デメリット

・破れ・剥がれ

ビニル壁紙は、塩化ビニルに可塑材（柔らかくする成分）を加えたものですが、年月が経つにつれて硬化して破れや剥がれが起きる場合があります。

また、粘着性の強いテープを貼ると、剥がしたときにクロスも一緒に剥がれてしまうことがあるので、気を付けるようにしましょう。

・黒ずみ

ビニルクロスの表面は帯電していて、静電気が原因で空気中のホコリを引き寄せます。

特にエアコン周りやコンセント周りが黒ずんで汚れが目立つ可能性があります。

・環境汚染の問題が指摘

材料に含まれる化学物質が健康に与える影響や、廃棄時に焼却されると有害物質を発するなど、環境汚染の問題が指摘されます。

2003年7月1日から建築基準法の規定により、「シックハウス対策」が強化されて、壁紙や接着材も安全性の高い「Ｆ☆☆☆☆（エフフォースター）」のものが使用されるようになってきました。

特に敏感な方は換気を定期的に行うなどの対策をした方が良いでしょう。

布クロスとは

原料に、木綿や麻、レーヨン、合成繊維などがあり、平織りや綾織、不織布などがあります。近年は自然素材がブームになり、布クロスも注目されています。

メリット

・自然素材の温かみと素朴さ　

人体にも優しく、自然素材ならではの温もりがあって、肌触りが良いのが特徴です。科学物質によるアレルギーなど比較的安心して選ぶことができます。

・本物のであることの重厚感

織った布を壁紙にした空間は、高級感があります。

また、その重厚感と上品さから、結婚式場やホテル、美術館などの格式高い施設でも愛用されています。

・放湿性がある

布は通気性が良いので調湿作用があり、厚みがあるため断熱効果や遮音効果も期待できます。

・静電気が発生しにくい

布クロスはビニルクロスに比べて静電気が発生しにくい特徴があります。ほこりを吸着しないので、黒ずみになりにくく汚れがつきにくいです。

・布クロスは劣化ではなく美しく変化する

布クロスは物をぶつけても破れにくいため、自然な経年変化を味わいとして楽しむことができます。

また、ビニルクロスよりも張り替える頻度も少なくてすみます。

デメリット

・価格が高い

原材料の種類によって価格に幅がありますが、本物の織物であるため、ビニルクロスより価格は高くなります。

・施工の際に継ぎ目が目立ちやすい

種類によって継ぎ目の柄が合いにくい場合や、色の差が出ることがあります。

・繊維のホツレがでる場合がある

ホツレ防止加工がされているものもありますが、施工場所が壁と壁のコーナー（出隅）である場合など、ホツレが目立ちやすくなる場合があります。

・汚れが落としにくい

布クロスは、いったん汚れがつくと落としにくい特徴があります。

ビニルクロスと違い基本は水拭きができませんが、最近は防汚加工や撥水加工などの機能がついているものも増えています。選んだ壁紙の特長に合わせて汚れを落とすようにしましょう。

それぞれの特徴を活かして取り入れよう！

玄関や廊下など人の出入りが多い場所は汚れがつきやすい場所です。

掃除がしやすく、デザインの豊富なビニルクロスを使う方がお手入れが簡単なうえ、オシャレな空間を演出することができます。

また、キッチンや洗面室・トイレなどの水回りも、ビニルクロスを使用することをおすすめします。

布クロスは、寝室や書斎・リビングなどは落ち着いた雰囲気を演出したい場合に良いでしょう。部屋全体に使ったり、アクセントとして部屋の一部に取入れることもできますよ。

まとめ

手軽で色柄豊富なビニルクロスはとても魅力的です。それに対して、長期間をかけて緩やかに味わい深く変化していく丈夫な布クロスも特有の良さがあります。

壁紙をリフォームする場合は、素材をよく吟味してから、家の箇所に合った納得できる壁紙を選ぶようにしましょう。

また、香川県内にお住まいの方でリフォーム・リノベーションのご相談がございましたら、

お気軽に高松リフォームスタジオへ♪