内装
■ 2022/05/10
和室を洋室にリフォームする方法と気を付けること
近年「和室を洋室に変更したい」という方が増えてきております。数十年前は当たり前だった畳を敷き詰めた部屋も、生活様式が変わると不便に感じる場合も少なくないでしょう。
畳床の寿命はだいたい10~20年といわれています。畳の劣化を機にリフォームを考えている方に向けて、今回は「和室を洋室にリフォームする方法と気を付けること」をお伝えします。
畳をフローリングに変更する場合の注意点
和室をイメージした際に、まず初めに思い浮かべるものといえば「畳」という方も多いと思います。
(当社で施工した畳→フローリング施工事例)
和室を洋室にする場合、どこまで行うかによって費用が異なります。一番手軽で安価な方法としては、畳だけをフローリングにして、壁紙や天井・建具などはそのまま和室の時のものを使用する。という方法です。
方法を簡単に説明すると、↓の通りです。
お客様の中には畳をフローリングに変える場合、「畳の撤去⇒フローリングに張り替え」を想像する方も多いと思います。しかし、実際のところは上の図にある通り、「②床の底上げをして他の部屋や廊下と高さを合わせる」という工程が入ります。
通常 畳の厚さは約4㎝~5㎝あります。それに比べて、フローリング材は2㎝程度しか厚みがありません。そのため新たに下地材を設置しないと、隣接する部屋の床との間に畳とフローリングの厚みの差分、約2.8㎝~3.8㎝もの段差が生じてしまいます。
この段差を生じさせないために、高さ調整の下地材を設置する工事がどうしても必要になっています。
もちろんこういった方法は、住まいが戸建てなのかマンションなのか、フローリング材を断熱材があるものにするのか、無垢材にするのかなどで多少変わります。
住まいがマンションの場合の注意点
フローリングは畳よりも防音・遮音性が劣ります。そのためマンションのような集合住宅では、防音・遮音について管理規約などで厳しく制限がかかっている場合があります。
マンションでのフローリングリフォームを検討中の方は、一度管理規約を確認して、「LL-45」「LL-40」といった遮音等級を調べておくといいでしょう。
※LL-45やLL-40などの「L等級」は、マンションの上階で発生した床衝撃音が、下の階でどの程度に聞こえるかの基準になります。
※床材の遮音性能の表記方法には新旧2通りの表記方法があります。新:ΔL表記、旧:推定L等級。詳しくはリフォーム会社などにご相談ください。
(参考画像:日本複合・防音床材工業会)
無垢材フローリングにリフォームする場合の注意点
フローリングは大きく分けて2つの種類があります。通常、住宅の床材に使用されるフローリングは「複合フローリング」といわれ、集成材などに木目調のプリントシートを貼りつけたり、薄くカットした化粧板を表面に貼り合わせたりしたものの場合が多いです。
もう一つが今回ご紹介する「無垢材フローリング」です。
無垢材フローリングはその名の通り、無垢材をフローリング用の一枚板に加工した床材のことをいいます。天然木ならではの美しい木目や風合い、経年変化とともに移り変わる表情など、無垢フローリングにしかない魅力があります。
木材本来の雰囲気を存分に楽しめる無垢材はフローリングにこだわりのある方に人気ではありますが、天然木であるため施工する場所によっては注意が必要です。
無垢材は水分に弱く、傷がつきやすいというデメリットがあります。
そのため、犬や猫の爪の跡も付きやすいため、特にペットを飼っている家庭では傷が多くなる可能性が高くなります。
また、水を含むことで膨張し反りが起こる場合もあるので、トイレや洗面化粧台などの水まわりには向かない場合もあるでしょう。
まとめ
今回は畳をフローリング変える方法を中心にお伝えしましたが、床・壁・天井込みでのリフォーム、和室の押し入れをクローゼットに変えるリフォーム、襖をドアに変えるリフォームなどももちろん承っております。
ただし、それらに関しては現在のお家の状況やお客様の要望などによって方法はさまざまです。現在、和室全体のリフォームを考えている方はお気軽に、高松リフォームスタジオにお問い合わせください!
皆様のより良い暮らしを全力でサポートいたします!