エクステリア
■ 2022/04/21
カーポートのある生活
カーポートとはなに?
カーポートは名前のとおり車の屋根ですが、同じ目的で建てるガレージとは決定的に違うところがあります。それは壁で覆われていないところや、屋根と柱だけの簡易的なものというところです。
そのため、ガレージに比べて比較的安価なのが特徴です。
もちろん グレードの高いカーポートだとガレージと同等の価格になりますので、予算など自分の好みでいろいろ選ぶようにしましょう。
カーポートを建てる目的は?
「車の乗り降りの際に雨に濡れるからそれを避けたい」や「新車が鳥の糞に汚されるのが我慢ならない!」など、基本的には車に関連することが多いです。
そんなカーポートですが、よく考えずに設置してしまうと後に面倒なことになったりもします。
そうならないためにも、メリット・デメリットをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
カーポート設置のメリット
①雨の日に濡れずに車に乗り降りが可能になります。
多くの人はこれを目当てに購入される方が多いです。
荷物の出し入れも、傘を差しながらする必要がなくなって便利ですね。
②鳥の糞や雹など上空からの落下物を防げる。
雹などの少し大きな落下物等ですと車に傷がつく可能性があります。
鳥の糞の汚れは、糞自体が酸性なのでずと放置しているとサビや腐食の原因となってしまいます。
寒暖差が激しい地域や鳥が多い場所に住む方は、カーポートを建てることをおすすめします。
③車が汚れにくくなる。
雨に濡れることを防いでくれるため、ワックスや洗車などの頻度が少なくて済みます。
④車内の暑さが軽減される。
夏場 日よけのない場所に置いていた車に乗ると、車内が蒸し暑くなっていることが多いでしょう。そんな状態でクーラーを強めにかけると、ガソリンは急速に減ってしまいます。
また、直射日光を浴びることで車内のインテリアが変形して、故障の原因になることがあります。カーポートの屋根は紫外線カット効果があり、熱線遮断効果の高いものは温度の上昇が全く違います。
⑤冬場に車に霜がつかなくなる。
寒い朝の出勤時に車の窓に霜がおりていて、お湯を取りに戻った経験はありませんか?カーポートを設置すれば霜もかなり軽減されます。
ざっとあげただけでも、以上のような点が設置のメリットとして考えられます。
カーポートは、人や車に優しく、家計にも優しいという魅力があります。そのため、新車を購入される際に同時に購入を検討される方が多い印象です。
カーポート設置のデメリット
①柱が邪魔になる。
駐車場はカーポートの柱を立てることができるくらい十分なスペースが必要です。
大きい車に買い替えたらカーポートの柱が邪魔で入らなかった、というケースがあります。また、車を停める位置によっては扉を開けたら柱に当たってしまう、人が通れるスペースがない、なんてことも考えられます。
現行のカーポートの中には柱を横ではなく、奥に設置できるものもあります。種類も豊富ですので、ご自宅にあったものを選ぶようにしましょう。
②圧迫感がある。
開放感ある青空から一転、屋根が出来てしまうため やはり圧迫感があります。
カーポートから家の窓が近い場合や玄関ポーチの階段が近い場合などは特にそう思われるのではないでしょうか。また、日差しが遮られて暗くなってしまうことも考えなければなりません。
カーポートの購入を検討する際に「奥行」や「間口」といった部分だけではなく、「高さ」に関しても注目するようにしましょう。圧迫感は高さを注意するだけで軽減されます。しかし、あまり高くしすぎると雨が吹き込みやすくなってしまうので注意が必要です。
③台風や強風時に屋根が飛ぶ。
カーポートの多くは耐風圧強度の設定がされており、そう簡単には飛んでいきませんが、
台風や突風などの天災などの際にはカーポートの本体が倒壊しないように、屋根材が外れるようにできています。
もちろん 台風の度に飛ぶというわけではないですが、「飛んで人にでもあたったらどうしよう」と不安になる方がいらっしゃいます。カーポートを絶対に飛ばないようにする、というのはかなり難しいのが事実です。
天災は予測がしにくく悩みの種にもなりますが、メーカーごとに強度計算をしたり台風用の対策オプションなどを出したりしています。また、屋根をポリカーボネート製ではなく、セッパンのカーポートを選ぶと飛ぶ可能性は低くなります。
まとめ
今回は、カーポートのメリットとデメリットについてお話しました。
やはり、メリットの分だけデメリットもあります。しかし、車社会の現代でカーポートのメリットは大きいのではないでしょうか?
カーポートは大きな買いものです。自宅の大きさに合わせて、種類や機能などしっかり吟味して選ぶことをおすすめします。