洗面化粧台
■ 2022/01/29
造作洗面台と既製品洗面台
洗面化粧台は、水まわりを集めるためにトイレに隣接していることも多く、家族が使うほかに、お客様も使う「いわば目につきやすいところ」です。そのため洗面空間を素敵にしたいと考える方も多くいます。
今回は、洗面空間をオリジナル感のある素敵なものにする方法を紹介します。
造作洗面台と既成洗面台の違い
洗面台をリフォームする時は、
造作洗面台(オリジナルのセンスある洗面台)を作ったり、最近では既製品でも造作っぽさを持つデザイン性に優れた既製品の洗面台にしたり、さまざまな方法を選ぶことができます。
造作洗面台とは
形状を独自に設計して洗面ボウルやカウンターなど一つ一つの材料を選び、オリジナルで作った洗面台が造作洗面台です。
(写真は、高松リフォームスタジオに展示している造作洗面台です)
既成洗面台とは
メーカーが形状や素材をあらかじめ作った洗面台が既成洗面台です。
また、お掃除のしやすさや機能性を重視する場合は、既製洗面台の中でも主流の三面鏡+収納棚を持つ洗面台を選ぶ方もいらっしゃいます。
造作洗面台と既製品洗面台、それぞれのメリットとデメリット
造作洗面台と既製品洗面の違いとは何でしょうか?造作洗面台と既製品洗面台の違いを簡単にいうと、「造作洗面台:形状を独自に設計して洗面ボウルやカウンターなど一つ一つの材料を選んだりオリジナルで作ったりした洗面台」、「既成洗面台:メーカーの形状や素材をあらかじめ作った洗面台」ということになります。
オリジナルの造作洗面台は完成形は出来てからのお楽しみということになりますが、既成の洗面台の場合、メーカーのショールームでも確認できるものが多く存在します。このため注文する前に使い勝手や収納量や扉の面材の色なども確認できます。
家が出来てから洗面化粧台の全体像が見えるのか、それとも家ができる前から目で見ることができるのかが、造作洗面台と既成洗面台の大きな違いになります。
造作洗面台のメリット
カスタマイズ自由でオリジナル感満載,
間取りにあわせた設計ができるので、個性的でおしゃれな洗面空間が作れます。洗面台を造作で作る場合は、打ち合わせも比較的細やかです。洗面ボウルや水栓、配管などのパーツを組み合わせカウンターの素材を決めたり、洗面下の空間を扉をつけて収納棚にするか、配管をむきだしにするかなどの仕様と形状を決めたりしていきます。
また、カウンターにモザイクタイルを施したり、タオル掛けや鏡なども選んで揃えることかできたりするので、家の雰囲気に合わせたオリジナルの造作洗面台を作ることができます。
それ以外にどんなカスタマイズができるかというと、洗面ボウルや水栓カウンター材、配管材、照明器具のカスタマイズ、鏡や収納、タオル掛け、タイル仕上げなどをカスタマイズすることができます。
造作洗面台は、選択することが多いので少し大変ではありますが、設計士やインテリアコーディネーターと相談をしながら、楽しく決めていきましょう。
造作洗面台のデメリット
仕様によっては、値段が高くなりがちです。造作というのは洗面台に限らず、一点物のオリジナル品であるがゆえに、パーツを一つ一つ購入して手配したり、また工程によっては複数の職人さん達が仕上げていくケースもあるため、工場で作る一般的な工業製品とは違って値段が高くなるのです。また不具合が出たときに保証がきかない場合もあります。
大手メーカーの既成洗面台は商品発売前に性能や耐久性をテストされたものがほとんどですが、造作洗面台の場合はパーツの組み合わせでオリジナル品を作るので、パーツ同士の相性が悪いケースもあります。例えば、洗面ボールと水栓の組み合わせが悪く、蛇口をひねると洗面ボールから水しぶきがあたりに飛び散ったり、木製カウンターにカビが生えてきたり、というケースは比較的起こりやすい問題です。またオリジナルなので、「メーカー保証」がきかないケースもあります。
(特に水跳ねに関しては、水栓との相性が問題で水栓ボウルに不具合があるわけではないので、保証はしてくれません)
既成洗面台のメリット
造作に比べて値段がリーズナブルなものが多いことと、掃除のしやすさを考えられた商品が多いことです。
既製品洗面台は、洗面ボウルとボウル両脇のカウンター素材が一体型で作られていることが多く、大きな洗面ボウルでありながらも掃除のしやすさには定評があります。また、水栓がシャワーのように伸長するものもあり、朝シャンをするのにも便利です。
その他にも、本体にコンセントが内蔵しているものは、電化製品を使う時にも重宝します。
既製品洗面台のデメリット
オリジナル感を出しにくいため既製品ぽさが出てしまいます。デザイン性にこだわったおしゃれな洗面台を考えている方には、なんとなく物足りない感じがしてしまうかもしれません。
また、規格サイズが決まっているため特殊な間取りには向きません。規格サイズが幅・奥行きともにある程度パターン化されているため、規格サイズ以外の対応が難しいのも特徴の一つです。
まとめ
「仕様やデザインのカスタマイズがしたい」「個性的でおしゃれな洗面台がいい」という方には、造作洗面台がおすすめです。造作洗面台があるだけで、ぐっとおゃれ感がアップするでしょう。
また、「使い勝手が一番」という方なら既成洗面台がおすすめです。
造作洗面台と既成洗面台のメリット・デメリットをよく考えて、自分のスタイルやセンスにあった洗面台を選びましょう!