浴室リフォーム
■ 2022/01/28
お風呂のリフォーム「在来風呂」と「ユニットバス」の違い
お風呂には、「在来風呂」と「ユニットバス」の2種類があります。皆さんのお家は現在どちらのお風呂でしょうか。これからリフォームするならどちらを選びますか。
今回は、「在来風呂」と「ユニットバス」の違いと、それぞれの「メリットとデメリット」から比べてみましょう。
「在来風呂」と「ユニットバス」の違い
在来風呂とは?
職人が現場で壁や床を一から作っていく、昔ながらのお風呂です。
(ユニットバスが普及する前は、在来風呂が主流でした)
在来風呂は、下地に防水加工を施し、その上からタイルを貼って仕上げていきます。現在のお風呂の浴槽まわりや側面(エプロン)部分までタイルの場合は、在来風呂と考えられます。
ユニットバスとは?
素早く作るのに適していて、パーツごとに工場で製造し、現場で組み立てるお風呂です。すべて規格サイズになっており、つなぎ目部分は一体化されています。
ユニットバスには「戸建て用」と「マンション用」とがあるのをご存じですか?
基本的に同じシリーズであれば性能に違いはありませんが、建物の構造上、マンション用のほうが天井は低くなります。
今のお家が戸建てなのに、一般的な「戸建て用」のユニットバスが入らない場合は、「ピッタリサイズシステム(タカラスタンダード)」など、対応できる商品もあります。
メリットとデメリット
●在来風呂
〇メリット
好みの柄のタイルを選んだり、スペースに合わせて材料の組み合わせができます。現場で壁や床を造るので、バリアフリー対策や手すりの取付け位置も、使う人に合わせて設定できます。
在来風呂に少数でも需要があるのは、ユニットバスでは実現できない個人の好みが実現可能だからです。
在来風呂は、「どうしてもこだわりがある」という方には おすすめです。
×デメリット
施工には多くの職人の手間が必要となるため、人件費がかかり、工期は長くなります。また、ユニットバスに比べると防水機能が劣ります。
タイル張りの場合、目地が多くなるため、普段のお手入れでは目地汚れに気を付けなければなりません。経年劣化によって、タイルの目地やコーキングに亀裂が入ることがあるので、2階以上に設置した場合、下の階に水漏れすることも考えられます。設置が1階であっても、土台部分が腐食する危険もあります。
そうならないために、定期的なメンテナンスやコーキングの打ち直しが必要になってきます。
また、タイルを使った床や壁は、冬場は冷たくなるため、浴室周辺の壁に断熱材をしっかり入れる、窓を二重窓にするなど、暖まりやすく冷えにくい浴室にする対策が必要になります。
●ユニットバス
〇メリット
現場で調整する手間がなく設置が簡単であるため、在来風呂より工期が短く、価格は安く抑えることができます。各メーカーの価格設定が分かりやすいというのもメリットといえるでしょう。
気密性が高く、断熱性と防水性にも優れていて、浴室の下には防水パンが設置されているので、万が一、床から水漏れが起きても、下の階へ流れ出る心配もありません。
マンションのリフォームをするときには、ユニットバスの方が適しているといえます。
また、最近のユニットバスは、デザイン的にも機能的にも優れています。床や壁は乾きやすい素材で作られているため、カビや汚れが付着しにくく、目地も少ないためお手入れが簡単になっています。
冬でもお湯が冷めにくい浴槽や、滑りにくい床、高齢者に配慮されたバリアフリーの仕様やカウンターも選ぶことができます。充実した機能やお手入れのしやすさ、省エネまで叶えてくれるのはうれしいですね。
ユニットバスは、戸建て住宅・マンションを問わず、現代の住宅に合わせて開発されてきたお風呂といえ、メンテナンス性を考えるとオススメの商品です。
×デメリット
規格外のパーツや設備には対応しないので、メーカーで決められたパネルや浴槽から選ぶようになります。工事完了後に設備を追加したい場合、パーツそのものが後付けに対応していないと取付けできないこともあります。
工事に取り掛かる前に希望の設備を十分検討するようにしましょう。
まとめ
「在来風呂」と「ユニットバス」はそれぞれ特徴が違いました。
ホテルやリゾートなど広い空間の場合は、在来風呂は自由度が高く、魅力的な工法です。
しかし、ご自宅のような限られた空間では、ユニットバスが主流になっている理由も、見比べて分かっていただけたと思います。
ユニットバスはデザインや色も豊富に揃っているので、好みの商品を見つけることも容易です。現在、在来風呂であってもユニットバスに変更することができます。
お風呂のリフォームを検討したいという方は、ぜひ、高松リフォームスタジオにご相談ください。