エクステリア
■ 2021/08/10
サンルーム・ガーデンルームの魅力
暖かい太陽光を家の中に取り込むサンルームやガーデンルーム。これらは、ルームウェアのままで日向ぼっこしたり洗濯物を部屋干ししたりと、生活をワンランクアップしてくれる優れものです。
今回は設置時の注意点を紹介しながら、サンルームやガーデンルームはどのようなものなのかを説明します。
サンルーム(ガーデンルーム)は、日光を多く取り入れるためにガラス張りで作られた部屋のことをいいます。
屋根・壁面の全てがガラスを採用していたりと、デザインは様々です。
サンルームとガーデンルームは明確な区別はありませんが、一部をドアとして開放でき、庭と繋がったタイプの物をガーデンルームと呼ぶことが多いです。
室内にいながら日光を浴びることができますし、日差しがあれば冬でも温かく心地よい空間になります。
しかし、夏は暑くなるので注意が必要です。また、日差しがない時は外気温の影響を受けやすく、かえって室温が低くなることもあります。
サンルームやガーデンルームは設置する前に、日の当たる時間帯や方角・設計について、よく検討する必要があります。
便利でおしゃれなサンルーム
サンルームをおしゃれなリビングとして使うこともできます。
降り注ぐ日の光と四方から外の緑を眺めることができるので、とても爽やかで開放感がある空間になります。
ペット専用スペース
ペットを室内で飼う方が増えています。しかし、犬は外が好きなので庭の見える大きな窓の前に、くつろぎのスペースを作ってあげてはいかがでしょうか?
猫ならキャットタワーを置くことをおすすめします。タワーの高い所から見ると、窓の外の景色はもっと素敵になるかもしれません。
また、おもちゃをたくさん置いて、運動場にするのもいいでしょう。そうすることで、室内で飼っているペットの運動不足解消にもなりますね。
憩いのカフェスペース
サンルームにテーブルを置いて、カフェのようにすれば、お店のようなスペースが出来上がります。一休みする時に、お日様に当たり心休まる空間になります。
こんな贅沢なひとときも良いですよね。
サンルームに洗濯を干す
サンルームの一番の魅力は、雨の日や花粉が舞う日の洗濯スペースに使えることです。雨を気にしないで洗濯物が干せるなんて、嬉しいですよね。
できれば洗濯物はお日様の下で干したいと思いますが、近ごろは花粉や黄砂、PM2.5も心配です。
仕事をしている方なら、サンルームだと夜遅い帰宅になっても夜露の心配がありません。
そんな悩みを解決して、快適にすごせすことができる場所。それがサンルームです。
ちなみに、便利な室内干し用アイテムは、いろいろあります。たくさん干せる物や、使わない時は畳んで省スペースにできる物を選ぶと、より快適になります。
増築・固定資産税の問題について
サンルームは原則として、通常の部屋と同じ扱いになるため、庭の空きスペースなどに後付けリフォームをすると建物の床面積を増床したことになります。
簡単にいうと増築扱いになったり、固定資産税が増加したりという問題が出てくるのです。施工面積によっては、自治体への増築確認申請が必要になる場合がありますから、気をつけてください。
温湿度管理が大切
サンルームの設置において、「暑すぎた・寒すぎた」や「湿気がこもって結露してしまった」という失敗例もあります。サンルームにどのくらいの時間を過ごすのかにもよりますが、空調設備、エアコン、床暖房などの設置や、遮熱ガラスや網戸を使うといった工夫で対策をとるようにしましょう。
広さや素材は、サンルーム内に置く物を考えて決める
建築基準法の問題を踏まえて、サンルームの広さは、サンルームで使用するものをきちんとイメージして考えましょう。洗濯物を干すための最低限の奥行や幅、サンルームに置きたいテーブル・椅子のサイズを、事前に確認することが大切です。専用物干しをつけてもらうこともでます。
また素材選びも大切です。例えば、鉢、プランターを置くなら、床の一部にコンクリートやタイルを敷いておくと便利です。ペットがくつろぐ空間にしたいなら、暑さ、寒さの影響を受けにくい床材を選ぶと安心です。
なお、日差しがあってこそのサンルームは、きちんと採光できることも重要です。
木や建物の陰になったり、西日しか入らなかったりするのはもったいないです。
日当たりは季節によっても、設計によっても変わります。よく調べてから設置しましょう。
まとめ
いかがでしたか?サンルームやガーデンルームについてお話しさせていただきました。
サンルームやガーデンルームはなくてもいいスペースかもしれませんが、家族の心と時間の余裕を作ってくれる場所だと思います。
そんな場所が今また見直されているということは、日本人の心が疲れているのかなと思ったりします。
これから暖かくなってくる季節、そして寒くなってくる季節、自宅で癒しの空間を検討してはいかがでしょうか。