内装
■ 2020/10/03
珪藻土の内壁でお洒落に快適に
前回の「塗り壁の魅力」に引き続き、
今回は塗り壁の中でも最近話題の「珪藻土の壁」についてご紹介します。
珪藻土の壁のいいところ、逆に気をつけないといけない部分など、知って得する情報が満載ですよ!
珪藻土とは、
珪藻土は、 天然の素材で白亜紀以降、藻類の一種である珪藻の殻の化石が地層に堆積したものです 。
珪藻土は日本だけでなく海外でも採掘され、基となる珪藻は約10万種類ほどに分類。日本国内では北海道・秋田・石川・島根・岡山・大分などで発掘されています。
珪藻土には、目に見えない小さな細孔(穴)と言われるものが無数にあいています。この無数の細孔が水分をすばやく吸水。
そして、吸収した水分が一定量に達すると自立呼吸により水分を放出するので、他の素材に比べて吸放湿性が高いという特徴があります。
珪藻土の用途は?
珪藻土は壁の材料だけでなく、その特性を生かして古くから日常生活で利用されてきました。
例えば、耐火性を利用してコンロや耐火レンガが作られたり、酵母を吸着する働きを利用してビールの濾過に用いたりしています。もっと身近なところでは、食品の湿気防止や消臭、脱臭グッズにもなっています。
また、最近では風呂上がりの水分を素早く吸いとるバスマットが人気になり、そのイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
壁材として珪藻土が選ばれる理由
内装リフォームをする際に、「珪藻土」を選ぶ人が増えてきています。その理由はどこにあるのか、みていきましょう。
①調湿性能に優れている
無数の微細な穴を持つ珪藻土には、室内の湿度が高くなると水分を吸収、逆に湿度が低くなると水分を放出して湿度を調節する働きがあります。
また、漆喰も 同じ自然素材の壁材として人気がありますが、調湿機能に関しては、珪藻土の方がが上をいきます。そのため、係争の壁は湿気の多い洗面所などの水まわりにもよく利用されます。
②断熱性が高い
珪藻土は熱伝導率が低いので、断熱性が高いという特性を持っています。
そのため冷暖房効率が良くなるというメリットがあり、省エネが叫ばれる現代におすすめの素材ともいえるでしょう。
③耐火性にすぐれている
先ほどもお伝えした通り、珪藻土はコンロや耐火レンガに使われてきていました。
そのため、珪藻土には耐火性があります。住宅といえば怖いのは火事ですが、珪藻土なら燃焼を長く抑えることができます。もちろん化学物質ではないので、燃えて有害なガスを発生させる心配もありません。
④室内の空気を清潔に保つ
珪藻土の細かい無数の穴は呼吸をし、その働きで、ニオイや有害物質を吸着してくれます。
トイレのアンモニア臭やキッチンの生ゴミといった不快なニオイも取り込んでくれるので、室内の空気はいつも清浄。発がん性が指摘されているホルムアルデヒドを吸着し、無害なものに分解してくれす優れものです。
珪藻土の注意すべき点
珪藻土の一番のデメリットは、その素材の性質上ボロボロと崩れてきやすいということです。
珪藻土は自ら固まらないので、壁や天井に施工する際には、固化材と呼ばれる固める為の材料が必要になります。
また、同様の理由でひびも入りやすいうえ、色のついた飲み物などが付着してしまうと、すぐにシミになってしまう可能性があります。そうならないためにも、施工する職人の腕が重要になってきます。
まとめ
珪藻土は壁素材としての魅力がたくさんあります。「内壁にこだわりたい」という方は、ぜひ珪藻土の壁を検討してみてください。
また、プラニング・K 高松リフォームスタジオでも施工の相談は可能です。電話・メール・来館などお気軽にお願いします。