キッチンリフォーム
■ 2020/06/07
吊り戸棚の活用術
吊り戸棚は、キッチン上部にある大容量収納です。しかし、背丈以上の高い部分に設置してあるため、積極的に吊り戸棚を使っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、吊り戸棚の活用の仕方や取り出しやすい収納方法などをご紹介します。
キッチンは他の場所に比べて、物の量が多く、出し入れも頻繁に行われる場所です。
吊り戸棚の収納術を身につけて、見た目も綺麗・使い勝手もいいキッチンに変身させましょう。
美しく分かりやすい収納
「使いにくい…」というイメージもある吊り戸棚。収納の仕方が雑然としていると何をしまったか分からず、ますます使わない場所になってしまいます。
そうならないためにも、まずは美しく分かりやすい収納を心がけて、扉を開けたときに気持ちの良い吊り戸棚を目指すようにしましょう。
動線に合わせた収納
吊り戸棚を上手に活用するには、作業をする動線から考えてみることが大切です。
料理中に人は左右に動くことが多いですよね。シンクで野菜を洗い、調理台で切って、コンロで火を通す。この横の動きを崩さずに物をサッと取り出しやすく、効率よく料理ができれば、家事の時短につながります。
下段には使用頻度の高い物
吊り戸棚の中でも手が届く下段には、たびたび使う物を動線に合わせて収納しましょう。
例えば、砂糖や塩などの調味料は透明なケースに入れて、コンロに近い方の棚に置くと調理がしやすいです。また、乾物やスパイス類などよく使うけど場所をとるといった物もコンロ側の棚に置くと使い勝手がよくなります。
そのほか、レシピ本や家電の取扱説明書を収納しておくのもよいアイデアです。
中段には使用頻度が低い物
中段になると、踏み台が必要になる場合が多いでしょう。そのため普段は使っていない使用頻度の低い物を収納するといいですね。
もし、月1程度でもお菓子作りをするという方は、ハンドミキサーや型抜き・振るいなどをひとつにまとめて収納しておくことをおすすめします。準備のためにあちこちの棚や引き出しを開けて…という手間が省け、作りたいときにサッとお菓子作りを始めることが出来ますよ。
また、紙皿や紙コップやラッピング袋を一緒に収納するのもいいですね。
たまにしか使わないものは、あったことを忘れたり探すのに時間がかかったりします。しかし、使うもの・シチュエーションごとにまとめておけば、こういった悩みが解決します。
上段には使用頻度の低く軽い物
上段には、すし桶や、せいろ、キッチンンペーパーのストックなど使用頻度が低く、軽い物を収納するようにしましょう。特に収納する物がない場合は、空けておいても構いません。
また、地震などの災害で棚から物が落下する可能性を考えて、高い場所には缶詰や鍋など重い物は置かないようにしましょう。
※ 吊り戸棚が三段でなく二段の場合は、ご紹介した段ごとの役割を基本として、使いやすく収納してみてください
取り出しやすい収納アイデア
中身が見える浅いトレイや収納ボックスを活用して収納
こちらは、シンプルで1番手軽に取り入れられる収納アイデアです。浅いトレイ型のボックスであれば、中に入っているものが分かりやすく、トレイごと取り出せて便利です。
また、取っ手がついているタイプのボックスだと安全に楽に取り出すことが出来ておすすめです。さらに、手前の見える部分にラベリングをすると、何が入っているかが見てわかるので取り出しやすさがグンと上がります。
吊り下げラックを使って収納
「吊り戸棚の下の空間」を収納にする吊り下げラックというものがあります。
左の画像のように、吊り戸棚の底板に引っかけて設置すれば、収納量はぐんとあがります。
形状はさまざまで種類もいろいろあるので、収納する物のサイズと数を確認してから購入をしましょう。
昇降式の吊り戸棚を使って収納
吊り戸棚の悩みで一番多い「届かない」という問題。これは、上下に昇降するシステムの昇降式吊り戸棚を設置すれば、身長の低い方でも上部のアイテムを楽に取り出すことが可能になります。
とても便利なアイテムですので、吊り戸棚を活用したいという方はぜひ検討してみてください。
まとめ
吊り戸棚は大切な収納スペースです。ぜひ、整理術を駆使しながらレイアウトを見直し、見た目に美しく、しかも効率的なスペース活用がされた棚にしましょう。
また、上の空間をうまく生かすと、調理台やフロアがすっきりして作業もスムーズになります。
吊り戸棚をうまく活用して、おしゃれで使い勝手のいいキッチンにしてくださいね。