内装
■ 2020/05/28
フローリングを張り替える際のポイント
床は日頃から人や家具が接する場所です。
そのため、汚れや痛みが出やすくなります。年月が経てばその分劣化の進行は免れません。
ここではフローリングを張り替える際のポイントについてご紹介します。
フローリングを張替えるタイミングは?
一般的に、家を建ててから15年ほどすると張り替え時期と言われています。お家の環境(温度、湿度など)にもよりますが、15年〜20年ほど経つと床の下地が傷んだりフローリング自体が変形したりするからです。
家を建ててから15年ほど経つと下記のような症状が現れてくることも多いです。
●歩くと床がきしむ
古いお家で、板張りの床を歩くとギシギシと音がなった経験はないでしょうか。それが「床のきしみ」と言われる症状です。
フローリングは木材で出来ています。木を貼り合わせたようにして作られているのがフローリングです。フローリングの材質として使われている木材は、湿気によって伸縮・膨張する性質があります。そのため、部屋の湿度が原因で木材自体が変形してしまいます。
ずれた木材が互いに擦れ合う時、ギシギシときしみ音が発生するわけです。
また湿度変化による木材の変形だけではなく、床下がシロアリに食いつぶされてしまいギシギシと音がなっているケースもあります。
●床が沈む
床が歩くたびにグッと沈み込むこともあります。
フローリングの一部分がブカブカと浮いているように感じたり、一箇所だけ歩くとグッと沈み込んだりします。これも先ほどのきしみと同様、湿気が原因となっているケースが多数あります。
しかし、沈み込みが起きている場合はきしみよりも劣化が激しく、床材自体が地面から剥がれてしまっている可能性もあります。フローリング材とその下の下地材が剥がれてしまい、フローリング自体が剥がれてしまっている状態です。
そうなってしまうと、床を部分的に補修するのは難しくなります。ブカブカしている床はどうしても全面的な張り替えが必要になります。
フローリング張り替え工法は2種類
●床を剥がして新しく「張替え工法」
フローリングの床を一度剥がしてから新しいフローリングを施工する方法です。
材質に関わらず費用は高くなりますが、一度床を全部剥がすので下地の状態を確認することもできます。下地の状態を確認できるので、新しく貼る時に床材の種類を変えることも可能です。
一般的には新築施工から10年ほど経っていてフローリングがひどく劣化している(きしみ、沈みが発生している)場合には、下地チェックも兼ねて張り替え工法で全張り替えを行うのがオススメです。
●今ある床の上から「重ね貼り工法」
「重ね貼り工法」では既存の床の上に新しいフローロングを重ねます。
重ね貼り工法であれば床を剥がす作業がないので、張替え工法に比べて安価にリフォームすることができます。また工期も短く、1部屋を1日かからず施工するケースもあります。
フローリングの張替えを検討されている原因が傷や汚れである場合、張替え工法よりも「重ね貼り工法」の方がオススメです。
しかし、重ね貼り工法の場合は下地の確認ができないので、張り替えた後も下地が原因で床のきしみや沈みが発生するケースがあります。
フローリング材選び
フローリングは大きく、「複層フローリング」と「無垢フローリング」の2種類に分かれます。
「複層フローリング」はメンテナンスがほぼ必要無く機能性やデザイン性に優れています。
「無垢フローリング」は木材の温かみを足元から感じられるなどの特徴があります。
まとめ
床がきしむ方、沈む方はフローリングの張り替えの時期です。フローリングの張り替え方法は「張替え」と「重ね貼り」の二種類なので劣化の状況で張替え工法を選びリフォームを検討してみてください。