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■ 2020/05/22

和室から洋室にリフォームポイントは?

和室を洋室にリフォームする際の押さえておきたいポイントと費用の相場を解説。畳や床の間など、和室をどこまでリフォームしたらいいの? マンションと戸建てのリフォームの違いは? といった疑問点も説明していきます。

和室から洋室にリフォームを考えている人は多くいる!

新築した時は特に考えることもなく『和室はとりあえず必要だろう』と設計して建築。ところが、まったく使っていないことに気づいて「無駄な空間だな…」と思いながらもどうすることもなく過ごしていませんか?

最近では、今の生活スタイルにあう洋室にしたいと考える方の相談も増えてきています。

和室を洋室にリフォームする上でのポイント

①和室をどこまでの洋室にリフォームするか

いつも気になるのがこの問題。和室から洋室へリフォームをすることにしたのはいいのですが、皆さん必ず悩むのが「和室をどこまで洋室にリフォームするか?」ということです。畳をフローリングに張り替えるだけのリフォームも和室⇒洋室へのリフォームと言えます。

これに対して完全な洋室へするのであれば、畳をフローリングにするのはもちろんのこと、押入れをクローゼットに変更しなくてはなりませんし、床の間も撤去しなくてはおかしいですよね。

これには予算の問題が絡んできますが、和室から洋室へのリフォームを検討する場合には、「どの場所をどこまでリフォームするのか」を決めることから始めてください。

②マンションと戸建ての違い

分譲マンションの和室を洋室に変えるリフォームも、よく行われる工事の一つといえます。物置同然の和室を何とか活用しよう、と考えるのはごく自然なことです。しかし、戸建てではなくマンションの和室を洋室へリフォームする場合は注意が必要です。

問題となるのは階下への騒音問題。住んでいるところが1階なら良いのですが、2階以上に住んでいる方は要注意です。畳はその見た目や感触からわかるようにクッション性があるので、その上を歩く音などはある程度吸収されます。しかし、これがフローリングとなると、その音はそのまま階下へ響くことになります。

もちろん、それを押さえるために一定の厚みをもったコンクリート層があるのですが、それでも畳と比べれば音が響きやすいことは容易に想像ができるでしょう。

また、マンションをリフォームする場合には管理組合規約をよく確認して工事をしなくてはならないケースが多いです。

③段差問題

畳を横から見たことはありますか?実は6cmとけっこうな厚みがあります。ところが、フローリングには畳ほどの厚みはありません。

畳の厚みが6cmでフローリングのそれが1cmと仮定しましょう。この場合、6cmの畳を剥がして1cmのフローリングを貼ればその差は5cmもあります。つまり、洋室に入ると5cmの段差ができてしまいます。

もちろんリフォーム業者はそこを合わせて工事をしてくれますが、この工事内容がずさんで床鳴りを起こす場合があります。ただ、これはレアケースです。そうそうこのようなことは起こらないのですが、業者との確認は忘れずに行いましょう。

④見た目のバランス

金銭的な問題と並んで大事なことは、空間を見た時の印象です。

フローリングだけ貼って終わりにするリフォームも選択としてはありますが、見た目のバランスとしては最悪です。床が板張りなのに目線を上にやると純和風。というのは、少し居心地が悪いでしょう。

それらを避けるためにも、リフォームを検討する段階で空間の和と洋のバランスを考えることが大切です。

⑤ドアのスぺースを確保できるか

意外な盲点がドアのスペースです。和室の入り口は基本的には引き戸。板張りのドアか襖かはわかりませんが、横に引く引き戸には変わりありません。

ところが、洋室に変更すると一般的には開き戸になります。引き戸から開き戸になると、その扉を開く分だけスペースが必要になります。

ところが、古い住宅の場合このスペースが取り切れないこともあるので注意をしてください。また、扉を廊下側に開くことは可能であっても、それが廊下の動線を完全に遮断するようなこともあります。

一人で住む家ならば問題ないのですが、複数の家族で住む場合には、この開いたドアが邪魔になったり、ドアがあたって怪我をすることにもなりかねません。

和室から洋室へのリノベーションにかかる費用

畳をフローリングに変えるだけのリフォームであれば20万円~30万円で十分にできるでしょう。ただ、マンションの場合は階下への防音性も考慮しなくてはなりませんので、対策のための若干費用が上がるかもしれません。

また、和室を全面的に洋室へ変更するリフォームを行う場合は、50万円~100万円をみなくてはなりません。実際のデータを見ても50万円を超える工事が全体の50%以上を占めています。

もちろん上を見ればきりがありませんが、150万円程度を見込めば、凝った照明を選ぶ余裕も生まれて素晴らしい洋室に生まれ変わらせることが可能となります。

ただ、そうは言っても費用をなるべく抑えたいと考える方が圧倒的に多いと思います。和室から洋室へのリフォームにおいて、その工事費用を少しでも安く抑えるポイントがあるのでご紹介します。

費用を安く抑えるうえで最も大事なことは、入り口の位置を変えたり収納の位置を変えたりしないことです。入り口の場所を変えるリフォームは実際のところあまりありませんが、ひとまず頭に入れておいてください。

まとめ

新築の住宅に和室を作らない人は年々増えてきています。和室を作ったとしても、畳が敷いてあるだけの部屋というケースの方が多いでしょう。

日本古来の素晴らしい空間ではありますが、現在の生活とは合わない部分がでてきています。

とくに、親世帯と一緒に暮らしていた方で、その親が他界した時に和室の処理に困るケースが多いようです。また、親は存命なものの、足腰が弱くなり和室の生活が厳しくなるケースもここ最近 激増しています。こういった事情を考えてみると、余った和室を使い勝手の良い洋室にリフォームする需要は今後ますます増えると考えられます。

和室のリフォームをお考えの方、高松リフォームスタジオにお気軽にご相談ください。

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