エクステリア
■ 2020/05/02
夏の暑さ対策(効果の高い西日対策)
家の中の暑さ対策で気を付けたいのが西日対策ですね。
特に夏は日中の暑さも厳しいですが、日が傾くにつれ直接家の中に入ってくる西日が強くなります。
このような夏場の西日を家の中に入れないためにも、あらかじめ対策をとっておくことが大切です。
西日対策について、家の室内側と室外側から見ていきましょう。
室内でできる西日対策
室内でできる西日対策といえば、最初に思い浮かぶのはカーテンやブラインドです。それらはウィンドウトリートメントと呼ばれ、視線のコントロールや窓の暑さ寒さから守る効果があります。
西日が入ってくる窓にウィンドウトリートメントを使用することで、ある程度西日の直撃は避けることができます。そのため、「西日がきつい場所には必ずカーテンを付けること」が西日対策の第一歩になります。
ただ西日対策で言うと、カーテンなどの室内対策での効果は絶大と言うわけではないのです。カーテンなどは、家の中に入った西日を直接受けないようにするという役割がメインになります。窓ガラス自体やカーテンが暖まってしまうので、西日対策としては、直射日光は防げても温度という面ではそこまで大きな効果は発揮してくれません。
では、西日対策はどうすればもっと効果が高くなるのでしょうか?
実は家の中で西日対策をするよりも、窓の外に西日対策をした方が効果が高くなります。そうなると、まずは窓ガラスの性能を上げるか、窓の外に西日対策をすることが考えられます。
ちなみに、窓ガラスはLow-Eガラスを使用したサッシが非常に多くなっています。Low-Eガラスとは、サッシのガラスの中に特殊金属膜を設けた物のことで、金属膜を設けた位置によって断熱性能が高いガラス、遮熱性が高いガラスというように2種類に分けることができます。Low-Eガラスは基本的には高断熱ガラスでいいですが、西側など西日が厳しい場所は遮熱タイプのLow-Eガラスにしておくことをおすすめします。
西日の室外対策
それでは家の外側の西日対策について見てみましょう。
①すだれ
日本で昔から使われているすだれですが、実はすだれを家の外側につけるだけでも、カーテンよりも高い遮熱効果があります。家の外側なので熱を持っても室内が熱くなることもありませんし、窓が熱を持つ心配もありません。また、窓ギリギリに設置するよりも、少し離した位置に設置する方が遮熱効果が高くなります。
ちなみに、竹が原料で天井から吊る物をすだれと言います。アシが原料で立てかけて使う物をよしずといいます。特によしずは立てかけるだけで効果があり、 設置がものすごく簡単です。手軽に西日対策をしたい方におすすめです。
② 日よけシェード
すだれやよしずは、どちらかというと和風の家に似合いますが、家のデザインによっては、日よけシェードも効果的です。シェードを使うことでサッシの外に日陰をつくれるため、日差しで家の中が熱くなることを防いでくれます。
シェードの中に椅子を置いたりして、夕涼みをしてもいいですね。
いろんなサイズやデザインの日よけシェードが販売されているので、家に合った物を選んでください。
③外付けのロールスクリーン
サッシの外に付けられる外用のロールスクリーンがあります。
ロールスクリーンは室内から外のロールスクリーンを引くことで、簡単にすだれやシェードのような効果を出すことができます。メリットは、 必要な時に簡単に西日対策を取れるところです。
夏場はロールスクリーンを下げて西日をカット、冬場は窓から光を取り込むなど、状況に応じて使い分けられます。一方デメリットは、これまで見てきた、すだれやよしず、サンシェードよりも価格が高い場合が多いです。
④ グリーンカーテン
夏場にグリーンカーテンをつくるという方法があります。
グリーンカーテンをつくるのは簡単です。つるの伸びる植物とネットを用意して、毎日枯れないように育てるだけです。グリーンカーテンは夏の植物を使うので、夏場はグリーンカーテンで西日対策、冬場は反対に日差しをたっぷりと家の中に入れることができます。
グリーンカーテンは、朝顔、ヘチマ、ゴウヤ、きゅうりといった、つるの伸びる植物が向いています。食べられる植物なら育てることも楽しくなりますね。
部屋の西日対策や冷却効果以外にも、お子様の自由研究や情操教育、食育にも役立つので一石二鳥や一石三鳥にもなります。
まとめ
今回は夏の西日対策についてお話ししました。
西日対策はどちらかというと、家の中より家の外をどうするかが大きなポイントになってきます。上手くそれぞれのご家庭にあった方法を使って、部屋の中を快適に過ごせるようにしましょう。